8/31/2013

Deep Gapへの旅 (1) Mast General Store

今からもう20年も前の話だ。

Doc Watsonを初めて聞いたのは高校生の時だから1966年くらいだろうか。
1965年だったか1966年だったかのNewport Folk festivalでのレコードでBlackmountain rag とDoc's guitarを演奏していた。それから数多くのDocのレコードを買った。
レコードの解説には必ずと言っていいほどNorth Carolinaという名前が書かれていた。

いつか行ってみたいとずっと思っていた。
それで40を過ぎた頃に行ってみようと思った。
目的地はDeep Gapだ。
ディープギャップはドックワトソンの生家があり、Tom Ashleyの家も近くのはずだった。
しかし、そのDeep Gapがどこにあるかまず調べなければならなかった。
まだインターネットも初期の頃でたいした情報がなかった。
地図も詳しいものは持っていなかったので、一番詳しい地図は下写真のレコードの解説ブックに書かれていたアパラチアの地図だけだった。

これがそのFolk Waysのレコード

BooneとDeep Gapの位置が書かれている。


7月の20に日本を出て、まずLAに着き、LAからAtrantaまでの飛行機に乗り換えた。
そしてさらにAtlantaからAshevilleまで飛んだ。Asheville空港でレンタカーを借りて、
とりあえずホテルのあるBooneまで走った。

Booneのホテルからの眺め

ホテルのパンフレットを見ていたら、見たことのあるお店の写真が載っていた。
Mast General Storeという名前の店だった。
そのお店はDoc WatsonのレコードDoc Watson and the Boysの裏ジャケットの写真に使われていたお店だった。
「そうかこのお店が近くにあるんだ・・」と思い、翌日はまずそこに行くことにした。

Doc Watson and the boysのジャケット

ホテルはBooneのほぼ中央にあったので、そこからお店のあるValle Crucisというとこへ向かった。
私も長いこと北海道で過ごし、一緒に行った友人も北海道に住んでいるので、二人ともアパラチアの景色は北海道に似ていると思っていた。
Valle CrucisはBooneの西にあたる。


Mast Storeの駐車場はお店の裏にある。

レコードジャケットにあるお店の正面



このお店は確かアメリカで一番か2番目に古い現存する雑貨屋だという話しだ。
お店の中は雑貨屋なので様々なものが実際に売られているが、20年前の当時でもほぼ土産物屋のような感じだった。


壁の斧やノコギリは一応値札が付いていた。
でもほんとにこういうものを買い時は大型店で買うだろうと思う。

売り物ではないが昔のオモチャが飾られていた。
飾られていたというより雑然とショーウィンドーの中に置かれていた。


たぶん昔はほんとに郵便局を兼ねていたのだろう


いわゆる雑貨も新品のものが売られていた。

お店に年配のおじさんがいたので、Doc Watsonのこととか話をした。
彼はもう有名なミュージシャンだからとか、何かを話したのだけど、
すっかり忘れてしまった。
North Carolinaの最初の訪問地としてはとても良かった。


Mast General Storeはインターネットショップになっていて、ネットから色々なものを
買うことができる。


お店のホームページに歴史も書かれている。
写真を検索したら、最近オバマ大統領がこのお店を訪問した写真があった。