子供の頃、蜃気楼を見たいと思っていた。
子供雑誌や科学雑誌などにたびたび蜃気楼のことが出ていた。
だから実物をみたいとずっと思っていた。
最初に見たのはもう大人になってからだと思う。
海の沖に船が浮いてみえた。
ああ、蜃気楼だ、と思った。
そんなに感動はしなかった。
その後何度か同じようなものは見た。
今年の8月15日午後2時頃に家から見えた蜃気楼は
ちょっと驚いた。
左から大型のコンテナ船が右の方向に水平線の上を航行していた。まずその大きさが異常だ。
しかも水平線の上に浮いている。
そしてしばらく行くと、今度は右手から同じ型の船が左に航行していた。
そして交差して右からの船は左の方へ進んでいった。
これはおそらく同型の船がたまたま同じ海域で交差したのだと
思うけれど、最初は左からの船の幻影が右から現れたのだと思った。
まあ、それも確証はないのだけど、水平方向への幻影というのは
今まで無かったようなので、たぶんそういうことだと思う。
こういう不鮮明な映像は不気味で怖い。