8/18/2013

お城の話

私は元々お城には全く興味が無かった。
ある日、得意先の人が来社した。仕事の話が終わってからその人が大きな写真集をカバンから取り出した。そして「この本をスキャンしてもらえませんか?」と言う。
その本は「和田山」という写真集だった。

その人はお城が好きで各地のお城を趣味で回っていると言う。そして兵庫県の竹田城を訪れた時に、町で食事をした時にそのお店の人からその写真集を貸りたそうだ。
竹田城跡というのは角川映画が映画「天と地と」を撮影した時にロケ地として使った場所だった。
そして角川はその城跡に実際に城を築き映画に使ったそうだ。

その城は発砲スチロールで作り、わずか10日間くらいしか存在しなかった幻の城だったそうだ。


その時の様子を写真集にして限定数のみ関係者に渡されたそうだ。
写真集は「竹田城跡「天と地と」ロケ和田山町委員会というところが作ったそうだ。
写真集によると約420トンの資材をヘリコプターで420回往復して運び上げ、1600人の作業員が作り上げた。また上杉家の家紋入り瓦6万枚も特注で作ったそうだ。



確かに映画撮影のために作ったものではあるが、それを実際に作ろうと思った角川さんに敬服する。お金があれば何でもできるという範疇の話ではないように思う。

その人に影響されて出張で地方に行くと、お城を見学するようになった。
あまり沢山は見ていないが、和歌山、犬山、姫路、名古屋、大阪、松本、小田原、などを見学した。
まだ竹田城跡には行っていないが、「日本のマチュピチュ」ということで有名になってしまい、
観光客による影響で石垣が崩れてしまっているようだ。
恐らく入場制限になるだろう。その方がいい。