10/11/2018

江東区 有明 葛西 荒川

札幌から東京に帰ってしばらくの間、東京の街が狭く感じた。
深川で暮らし始めた頃も広々したところに憧れた。
君は不思議に思ったろうけれど、よく夜に車で有明や葛西の方まで行って広々した空き地や海を見に行った。
夜は特に人も車も少なく、しずまり返った工業地帯が好きだった。
あんまり好きじゃなかった工場地帯にいると北海道のあの寂しい空気を味わえるような気がした。
だから夜になると車を走らせた。
あれは理由は無かったんだ。
ただ静かな広々したところにいたかった。

自動二輪免許

まだアマストにいた頃だ。
小伝馬町に会社があった時。
会社の50ccを借りて会社が終わってから平井にあった教習所まで通った。
調べてみると片道7キロくらいある。
よく行ったなと思う。

普通免許を持っていたので学科の方はパスだった。
一緒の頃に教習した人はほとんど高校生で、同い年くらいの若い女性が一人。10歳くらい上の男の人が一人。いつも同じメンバーだった。
教官はけっこう若い男の人で、雰囲気は自衛官あがりのような感じだった。
格好良く、気持ちのいいひとだった。

バイクはカワサキの400。ごつい感じの重いバイクだった。
教習は結構すんなりだったけれど、失敗がいくつかあった。
一つはバイクにまたがったまま、足で少し移動しようと思い。
なにかの原因で、エンジンがかかったままアクセルを全開にしてしまった。
その時ニュートラではなくクラッチを握っていた。エンジン音に驚いてクラッチを戻してしまった。
バイクは又の下をすり抜け、すごい勢いで走っていった。
そして教習所のフェンスを半分くらいまで駆け上がった。
あれにはそこにいた全員が驚いた。
でもまあ、よくあることなのか怒られることもなく、注意するように言われただけだった。
もう一つは卒業試験の時、すべて完璧だったのに、パイロンの1つに車体をこすってしまった。それで試験をやりなおさないといけなかった。その時のメンバーで落ちたのは私だけだった。
2回目の試験はうまくいった。

その後、その10歳くらい年上の人とは何度か連絡をしあったように思う。その人はほどなく大型免許もとったと言っていた。

しかし、そもそもなんで自動二輪をとろうと思ったのかが不明だ。
何かに憧れていたのだろうか?
トライアルバイクがいいなと思ったのはあれは免許を取る前だろうか?後だろうか?
考えられるのはそれだけだ。

10/08/2018

東京に帰って

東京に帰る少し前に東京に行ったことがあった。
あれは就職の面接だったろうか。
飛行機で羽田に着き、兄が迎えに来てくれていた。
だからあの時は兄の家に泊まったのだと思う。
ということはあれは浦安の家だったろうか。
兄の車に乗って湾岸の道路を走りながら外を見ていた。
大きな工場地帯を抜けてゆくとき「ほんとにこの街にすむんだろうか?」
と思った。確かそれを声に出して言ったと思う。
兄は何も言わなかった。
すごく不安だった。
それと札幌を後にすることの罪悪感があった。

あの頃何を考えていたのかはっきり思い出すことはできない。
しかし、何かやらないといけないと思っていた。
不思議なことに何でもできるという自信だけはあった。
オディオのことしか知らないくせに。
アナログ回路しかわからないくせに。
あの自信がそもそもの元凶だったのだと思う。




10/07/2018

スピーチバルン

あれは両国のフォークロアセンターだ。
国東さんのところで歌を歌うことになったのは僕がそうしたわけじゃない。
だから君が国崎さんに連絡したんだと思う。
何曲か歌ったけど「スピーチバルン」だけ覚えている。
たしか深川のスタジオで一回練習したと思う。
その時なぜか僕の兄が一緒にいたように思う。
スタジオは門仲駅からえんま堂の方に向かった深川一丁目の交差点の南東角だった
ように思う。あるいはそこからもう少し東陽町よりだった」かもしれない。

フォクロアセンターはまだあるみたいだ。

記憶では墨田川の西側にあったように思ったけれど、反対の東側だった。
しかも店の前の道路が広くなっているように思う。
この店?の2階だった。
二階へ行く階段の壁にダルシマが飾ってあったように思う。
2階はそんなに広くない。
国崎さんともう一人知らない人がいた。
僕らが歌った時にも一緒に聴いていた。
僕はよくしらない歌。。。
あ、思い出した。
もう1曲はジム・クローチのアラバマレインだ。
僕が適当に訳して日本語で歌った。
もう1曲がスピーチバルンだった。
確か僕の指のせいで押さえられないコードがあった。
なんとかやったのかな?
その後のことはまったく覚えていないけど、
国崎さんともう一人のために歌ったようなものだった。

公園に行こう

よう、ユキナ、トシヤ、公園行こう。
手をつないで行こう。
トトもついて来てる。
階段上って桜が咲いた木の下。
すべり台を滑って
砂場には友達が来てる。
トトはどこかの木に登って僕らを眺めている。
公園には子供の遊び声が響いて
向こうのグランドから野球のバッティングの音が聞こえる

まるでいつまでも続くと思われたあの時間は
あっというまに遠くに過ぎ去って
もう二度と戻ることができない。
過去も未来もいらない
できるならあの時間を果てしなく繰り返していたい