8/24/2013

童心

誰かにこの感じを伝えるのは難しいのだけれど、
子供の頃の意識というか心理状態というか気持ちというか、そういうものが
ふと再現されることがある。
 
たとえば「匂い」。
歩いているときに道の脇に咲いていた草花の匂いでそれが来ることがある。
あるいは新築の家の匂い、何か特別のものの匂い、図書館の匂い、
伺った家の匂いなどで子供の頃の気持ちが再現することがある。
 

音楽や歌や音でも多少そうなることがある。
私は中学生になった時に小学生の時の気持ちを持ち続けようと思い、それをある歌に託した。
歌はいくつかあるが、ひとつは小学校6年の時に習った「おぼろ月夜」。
今でもこの歌をそっと歌うと小学生の頃の気持ちが蘇る。
もうひとつはラジオドラマのテーマソング。当時は西部劇が流行っていてラジオでも西部劇ドラマ
をやっていた。そのラジオドラマの名前は忘れてしまったが、歌は覚えている。
そのドラマは小学校6年の時に放送されていた番組だった。
その歌を口ずさむと子供の頃の気持ちが蘇る。

いつまであの気持ちが蘇るだろう?と思う。
きっといつかは他の思い出と同じように単なる懐かしさに変わってしまうのだろう。