5/27/2019

ついでだから書いておこう

期せずして今日のYAHOOニュースの下の方に同じテーマの話が書かれていた。
あれが人体に有害かどうかは私は知らない。
しかしあれを「違法」としたために起きている弊害は見過ごせない。

おそらく最初はTHCそのものを合成したものを「合成ドラッグ」として
売っていたのだと思う。
その時点ではTHCはTHCだったので害は無かったと思う。
それをその筋が「THCは違法」としたので、THCの分子構造を少し変えたものを
作ってそれを新たな「合成ドラッグ」として売り出したのだと思う。
たぶんこのあたりまでは街で普通に売られていたと思う。
そのTHCの分子構造を少し変えたものは「違法」な物質には入っていなかったから。
そこで当局はその少し変化させたものも「違法」とした。

そしてドラッグ製造者はまたすこし分子構造を変えたものを作って売るように
なった。
おそらくこのあたりでは分子構造が似てはいるけれど人体に対しては「猛毒」
の分野のものになっていたに違いない。
その後、それも違法になったのにまた分子構造を変化させて・・・
と悪循環になって行った。

ということではないだろうか。
最期の頃の「合成ドラッグ」はもう、毒以外のなにものでも無かったのだと思う。
THCと合成ドラッグ検索すると元のTHCの分子構造とそれを変化させて行った
経緯とその分子構造を見ることができる。

分子は元の構造のものは無害でも、それを少しでも変化させたら猛毒になる。
味の素を合成するときにグルタミン酸ナトリウムは鏡像関係にある
(つまり鏡に写した形の関係)2種類のものができる。
L型は美味しいがその鏡像関係にあるものはまずい。
どちらもの同じ分子式なのに。
もっと一般的なのはアルコールだ。アルコール類は多くの種類があるけれど、
人が飲めるのはエチル基を持ったエチルアルコールだけだ。
(もっとも、エチルアルコールも毒のたぐいらしいが)
同じように、THCをすこしでも変えたらたぶんそれは毒だ。

一番最初の合成ドラッグがTHCと同じものだったとしたら、それを違法に
しなければ、最近ニュースでよく見る口から泡を吹いて車を運転しているやつ
みたいなのは現れなかったかもしれない。(知らないけど)

でも合成麻薬を規制したためにあれほどひどい「合成ドラッグ」が
出回ってしまったことは確かだ。

と思う。