1/31/2022

青山学院学長 早川保昌先生

 青山学院の理工学部の化学科に入った時の学長は早川先生だった。
その頃は入学式でお見掛けしたくらいだった。
その後夏までに学長は石田先生に代わった。
噂では早川先生が学生寄りだったので追い出されたということだった。
たぶんそれは本当のことだろう。1970年のことだ。

その後早川先生は山梨大学に行かれた。
先生は化学の先生だった。
私が卒業する少し前に、恩師神崎先生が山梨大学で研究発表
できるように手配してくれた。
確かそれも東北大学の時と同じ溶融塩討論会の学会だった。
山梨大学の発表会の時、早川先生にお会いして話すことができた。
先生は卒業したら実験助手で来てもらってもいいよとおっしゃってくれた。
バカな私はその頃何も考えていなかったので、
そのお申し出を断ってしまった。
早川先生は優しい感じの方だった。
同じお申し出を横浜国大の朝倉祝治先生からもいただいたことがあった。
でもそれも断ってしまった。

その後の自分の人生を考えてみると、お受けしなくて良かったと思う。
かなり確かな予測で自分は化学を理解できなかっただろう。
勉強する気も無かったし、気楽に生きる方を選んでしまった。
でもそれで良かったと思う。

早川先生は2000年頃亡くなったようだ。
申し訳ない気持ちでいっぱいだ。