1/30/2022

鳥はいまどこを飛ぶか

「メシメリ街道」 
1975年ころだろうか、これを読んだ。山野浩一だ。
男は道路の向こうに渡りたいのだが、どこまで歩いても
渡るための歩道も信号も歩道橋も無い。
道にはひっきりなしに車が走っている。
渡ろうとした人は車に轢かれてしまう。
この不条理な道路はどこにも、誰にもあるような気がする。
なんとも言えない不安感が残る作品だった。
当時たくさんのSFを読んだけれど、記憶に残っているのは少ない。
この作品は記憶に残る一つだ。

「鳥は今どこを飛ぶか」、さっき注文した。
もう一度読みたいと思ったから。