どうもわからないのだけど、いろいろな要素があったと思う。
・田舎の蓄音機で誰かが聴いていて、それが聞こえていたから。
・映画やテレビのニュース映像には必ずクラシック音楽が使われていた。
それを聞いていたから。
そのどちらかだろう。
自分であれは何の曲だろうと最初に思ったのは覚えている。
学校の朝流れていたペールギュントの「朝」だ。
あれはどうやってわかったんだろう?と思い出してみると、
ずっとわからなかったんだ。
もう中学生になってから音楽の時間でやったような気がする。
そのずっとわからなかったということを覚えている。
真面目に聞くとあれほど感動的な曲もない。
盛り上がり方がすごいと思う。
ラベルのボレロなんか目じゃない。
そうだ、それで北欧に興味を持ったんだった。
北欧の写真や音楽をよく探して見聞きしていた。
ああ、北に興味を持ったのもそれがきっかけかもしれない。
北海道に住みたかったのもそれが始まりだったのかもしれない。
だけど仕事で北海道に住むようになったのは偶然だったんだけどね。
偶然?運命的な感じもする。
全ては決まっていたのかも。
もうひとつ大きなきっかけはテレビのディズニーランドでやった
ベートーヴェンの生涯だ。
これは2回に分けてやったような気がする。
それをテープに録音して何度も聴いていた。
その中に出て来る曲は全部覚えてしまった。
しかも場面の変わり目のほんの数秒のところにもベートーヴェンの
曲が使われていた。
今思うとあれを作った人も凝り性だったんだろうなと思う。
確か最近はあまり聞かない「合唱幻想曲」も入ってた。
シーンで覚えているのは誰かが宮殿のような家の
階段を下りてくる時にピアノ協奏曲の5番「皇帝」が流れて
いたこと。とても印象的なシーンだった。
それから最初のクラシックコンサートだ。
前にも書いたけど、新日本フィルの公開録画だった。
私は一番前の真ん中にいたからたぶんテレビに映っていたと思う。
それは確認しなかったけれど。
ほんとうにすばらしいコンサートだった。
今でもあのキラキラした文化会館のステージを覚えている。
テレビで見ていた渡邉暁雄さんはほんとに背が高く格好良かった。
曲もベートーヴェンの6番「田園」とブラームスのバイオリンと
チェロのための二重協奏曲だった。
ブラームスの方は全くしらない曲だったけれど、その最終楽章
のメロディーがずっと耳から離れなかった。
確か中学2年の時だった。