韓国人の知り合いは仕事関係で何人かいた。
でも仕事のことだけで友達関係ではなかった。
もうずいぶん前に僕がハンググライダーのホームページをやっていた頃に
メールをくれた人が何人もいたけれど、その中にリュウ(Ryu)さんという人がいた。
彼女は僕より15歳くらい下だった。
ずっとメールを英語でやりとりしていた。
ああ、英語のメールが少し書けるようになったのは彼女のおかげかもしれない。
2年くらいメールしていたと思う。
それから電話番号を交換して電話でも話すようになった。
何を話したかあまり覚えていないけれど、彼女は確かスポーツ系の仕事をしていて
コンピュータに運動する時の体の動きをデジタルで取り込むというような仕事も
していた。
彼女は市川だったかに友達(韓国人と日本人)が住んでいて時々日本に来た。
来た時は電話をくれて、時間があった時はどこかで会った。
初めて会った時に驚いたのはいわゆる韓国の美人系の人でまた、若かったせいか
かわいらしい感じの人だった。
会った時は英語と日本語(彼女は日本語も少しできた。しばらく後ではかなり達者な日本語だった)で話をした。
何度あったのか忘れたけれど、5回か6回は会っている。
いつも喫茶店かどこかで食事かだった。
彼女の日本の彼氏と思われる人にも会った。
その人はあまり英語が達者ではないようで、「彼女の英語わかるんですね、すごいですね」と言っていたけれど、どうも彼女には若すぎる感じの男の子だった。
あ、その話は成田空港だった。
彼女が韓国に帰る時に見送りに行った時だ。
彼女とはほんとにいろいろ話をした。
家族のこととか、兄弟のこととか。
彼女の韓国の家の写真とかも送ってくれた。
何時だったか、彼女がソウルを離れて韓国の別の都市に旅行してるときに
ソウルが台風で洪水状態になった時があった。その時、僕が日本で放映されて
いるソウルのそのニュース写真を送ったら、彼女がいるところでは
テレビが見れなくて、写真を見て驚いていた。
彼女に最後に会ったのは渋谷だった。
2時間くらい時間があるとかで、渋谷で食事をした。
食事の後でハチ公前で、「それじゃあ」と言って別れを言った。
その時彼女が英語か韓国語かわからなかったけれど、
何か一言言って軽くハグして東急の方に歩いて行った。
それが最後だった。
メールを送っても返ってこなくなった。
彼女のホームページも見れなくなった。
たぶん何か理由があってそうしたのだと思う。
悪い理由ではないと信じたい。
今どうしてるだろう?と時々思う。