12/13/2019

光では遅すぎる

と以前から思っていた。
最近になって光の速さを示す動画が現れてきて、光が遅いことが
一般的に知られるようになった。

例えば目の前の何かの紙に直径1.5mmの円を描く。
それを地球とするとその円周が約10mm。
光は1秒間に地球を7回り半するから、その1.5mmの円のそばに
7.5cmの線を描くとそれが光が1秒に進む距離。
その線の端から端まで「いっち」と言いながら指を動かすと
それが光が1秒で進む距離。
ほとんど地球から離れていない。

その速さでは宇宙何てとても旅行できるものじゃない。
しかも人類が出せる最高の速さはそれの数万分の一。
もうその辺までしか行けない。

しかし我々は学校や教育テレビで光の速さはとてつもなく早い
と習ってきた。だから光の速さはもうそれこそあっという間に星の間を
飛んで行けるものと勘違いしていた。

これはなんというか、手漕ぎボートで太平洋を行くよなものだ。
いやもっとひどいかもしれないけど。

一番近い恒星系まで約4光年だ。
光の速さで4年だ。
普通の宇宙船なら数万年かかる。
ワープ航法とか夢のようなことを言ってるけど、夢だ。
そんなものができるわけがない。
タイムマシンと同じで神話にすぎない。
たとえワープが科学的に可能だとしても、人類が存続する間にはできないだろう。

だから地球に限らず他の知的生物がいる惑星も同じ状況だろう。
お互いに行き来することは不可能だろう。
何かで通信できたとしても会話は数年おきにしかできない。
たぶん人類にできるのはそこまでだろう。