「なく」って読めなかった。
前回札幌に行った時にその並樹書店でこの本を見つけたので買ってきた。
まだ前の方までしか読んでいないけれど、すでに日本人のアイヌの扱いに
怒りを覚えている。
今やっと前段の歴史説目から本編の物語が始まったところだ。
やはりアイヌの人たちはずっと昔から日本人と交流をしてきたのだと思う。
それが商人がそこに入ってきて様相が一変した。
たぶん全ての悲劇はそこから始まったように思う。
その結果として藩が侵略を始めたのだろう、きっと。
アメリカのインディアンと移民との関係に似ている。
どちらも現地人に対してひどいことをしている。
アイヌもアメリカインディアンも元々は自然の中で暮らしていた。
どちらも部族間の争いはあったようなので、平和しか望まない人達なのかどうか
私は知らない。
どちらも最後は部族を越えて日本人・白人と戦っている。
と、思い出したけれど、「北の零年」の映画で確か二人のアイヌが
日本人を助けるような役になっている。
しかし静内はそのシャクシャインの戦いがあった当地だ。
そこのアイヌがあの時代に勝手に侵食してきた日本人を助けるだろうか。
アメリカの西部劇でも同じようなシーンがいくつもある。
恐らく日本人や白人がやってきた蛮行を正当化するためにアイヌやインディアンの
ような人たちを味方に付けようという魂胆なんだと思う。
アイヌの人達が今実際にどんな差別を受けているか私は知らない。
いろいろ読んでみると、我々が考えているような差別を越えた差別が
あるみたいだ。
沖縄の人達にも共通したものがあるように思う。
沖縄に押し付けている米軍の問題を忘れようとしているかのように
沖縄の話題はすぐに影をひそめる。
焼けた首里城ももう話題にもならない。
そういう表には表れない下の方に差別がありそうだ。