4/11/2024

野辺山の電波天文台

 前に行ったことがあったような気がしていた。
でも行ってみるとたぶん初めての場所だった。
まず、記憶の方だけれど道に車を停めてそこから遠くのパラボラ
を見たような気がした。

しかし行ってみると近くの道からそのパラボラは見えなかった。
いや、見えたけれどちゃんと大きくは見えなかった。
だからその記憶は怪しい。
怪しいけれど八ヶ岳の周辺を車で走ったのは覚えている。
真冬に山の方に向かって走っていたら、
途中で雪で車が動けなくなった。
なんとかそこを抜け出して雪の無い道に戻ったことがあった。
あれは八ヶ岳だ。
だからその時に野辺山のパラボラを見たかもしれない。
あまりに遠いことだ。

巨大なパラボラはグーグーと音を立てて回転したり向きを変えたり
していた。どこで動かしているのかわからなかった。
真下で見ているとその大きさといかにも重そうな機械が
動くのはちょっと怖い。
2010だったかでアメリカの電波望遠鏡が出てきたのを思い出した。

その場で実際に動いているのを見ると、
「これほんとにやってるんだ」と思った。
映像でみているだけではどこか遠くのおとぎの国でやっている
ような気がしたけど、ほんとにこれで見ているんだ、と感心した。
昼間だったけれど電波望遠鏡は夜でなくても観測できるから
実際に何か見ていたのかもしれない。

光学望遠鏡は調布の東京天文台や堂平山の天文台で見ていたから
イメージしやすかったけれど、電波望遠鏡は初めてだ。
敷地内にはこれより少し小型の物が数基とさらに小さな物が
十数基?あったけれど、あれも全体で一つの望遠鏡を構成する
のだろう。

しばし現実から逃れることができた。