という言葉は嫌いだ。
そりゃあ家の中の物を処分すれば部屋は広くなるかもしれない。
だけど長いこと使っていないから捨てるというのはどうなんだろう?
それで言うと私の部屋のものの90%以上はそれに該当する。
今目に入る物だって1年以上触ってないかもしれない。
だけど私は捨ててはいけないと思う。
よっぽど不要なものは捨てるにしても、
思い出が少しでもあるものは捨てたくない。
捨てれば一緒に思い出も捨てることになるような気がする。
「写真を撮っておけばいい」とか言うけれど
その写真だってもう2度と見ないかもしれない。
たとえ見たとしても「ああ、こういうのがあったね」と言うことだ。
だけどその物がまだあったらそれに触れてみて、
「ああ、確かにこれがあの時の物だ」とわかるはず。
レコードにしたってたぶんYouTubeとかアマゾンとかで
聴けると思う。
だけどあの30センチ四方のジャケットとレコードを
手に取って聞くのとは違うように思う。
本にしてもそうだ。
電子書籍になっていると思うけれど、
紙の上の活字を読むのとは違うように思う。
一度捨ててしまったものは二度と手元に戻らない。
同じ種類のものはあるかもしれないけれど、
それはあの時のあれではない。
物へのこだわりは別の物を買って済むものじゃないと思う。