4/06/2022

駅 STATION

 というのをもう何度か書いているような気もする。
確認するのが面倒なので書こう。
今またこの映画を観ながら書いている。
別に高倉健のファンでも無いし倉本聰のファンでもない。
でもこの映画を時々見たくなる。
70年代の日本というか北海道のちょっとくすんだ街の様子や
車、人その他もろもろがそのままだから。
角ばった車が普通に走っている。
なんならオート三輪も走っている。
ちょっとどこかおかしい北海道弁が気になるけれど
気にしなければ懐かしいだけだ。
映画全体に漂う言い知れぬ寂しさは
あの時代の雰囲気そのままだ。
そう、時々そこに帰りたくなる。
まだ何も始まっていなかったあの頃に。
時々札幌に行きたくなるのもそのせいだ。
札幌に行ってあの時代に戻れるわけもない。
いいのだ。
ただその上を歩いて確認したいだけだ。

雪のあるうちに行こうとも思った。
でもそれはものすごく勇気がいる。
一人ではとても行けない。
雪の札幌に一人で行ったら戻って来れないような気がする。
たぶん雪の札幌はあの時代につながっている。
そこに入ったらもう戻って来れない。
それは確かだ。

だから春にした。
春はいい。
いやな思い出が無いから。

今日は誕生日だ。