この塔については前に書いたように思う。
寂しい思い出だ。
4プラと同じ頃にできて同じく今取り壊しの予定らしい。
取り壊しに反対意見、賛成意見いろいろあるようだが、取り壊しは
議会ですでに決まってしまっているらしい。
その決まった理由が不明瞭というか不透明だというので、
そのことに意義を唱えているようだ。
北海道開拓の歴史は記念すべきものだけれど、アイヌの人たちにとっては
迫害の歴史だ。そのことを無視して開拓100年記念というのは
いかがなものか。ということだろう。
それは置いといて、この塔は私が札幌に住み始めた時にはすでにあった。
国道を走っていると見えるし、札幌の街中からでも高い場所からは見えた。
黒い大きな塔。
ずっと野幌の森の中にそびえていた。
それが何を表していたのか知らなかった。
知らなかったけれど、ずっと塔はあった。
あれが無くなるのだろうか。
残した方がいいと思わないし、
壊した方がいいとも思わない。
時間の流れの中でいつかは消えてしまうものだろうから。
私は藻岩山の上から遠くに見えるあの黒い塔がなつかしい。
もう一度だけ見ておきたい気はする。
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これを書いた時には書かなかった(書けなかった)ことを書こうと思う。
札幌でフォークソングのサークルに入っていた。
その殆どは学生だった。
社会人は私と女性が一人くらいだったと思う。
私はあまりうまくそのグループに溶け込めていなかった。
私の性格のせいだと思う。
そのサークルで夏に外で歌を歌おうという計画があった。
野幌のこの芝生の上で。
その日、私は行かないことに決めていた。
でも気になって後から出かけて行った。
どこに集まっているのかがわからず、捜し歩いた。
すると向こうの芝生の上に10人くらいが輪になって座っているのが見えた。
それがそうだとわかった。
わかったけれど私はそこから動けなかった。
行って一緒に歌えば良かったのに。
しばらく遠くから眺めていて、そのまま帰った。
どうしても入って行くことができなかったから。
それ以来野幌の公園には行っていない。
野幌のこの芝生はその時の思いが沁み込んでいるような気がする。
もう一度行ってみたい気もするけど、
そのままにしておきたい気もする。