2/23/2022

毎日毎日

 人が亡くなって行くわけだけど、
有名人だったり、身近な人だったり、
これまでは父の世代の人が亡くなって行くのを見送ってきた。
だから、今度は僕らの少し上の世代を見送っているところだ。
そうかな?
もう僕らの世代の順番になっているのかな?
年齢的にはそうであっておかしくない。

だからどうした? と言うことなのだけど
実感が無いくせに、急に心配になったりする。
困ったもんだ。

思い出してみよう。
子供の頃、亡くなって驚いた有名人って誰だったろう?
物心ついてからの(物心って何だろう?)をずっと調べたけれど、
JF・ケネディー以外は思いつかない。
ウィルト・ディズニーが亡くなった時も記憶に無い。
有名人とか社会情勢に興味が無かったのか、
「死」という言葉を避けていたのか、
「死」と言う言葉は恐怖症を引き起こしたから。
最初の恐怖症のパニックは家族全員で「ベンハー」を
観に行った時だ。テアトル東京で。
何のシーンだったろう?
たぶん戦車の競争のシーンだ。
今でも覚えている。
胸を押さえつけられているような感じで、
心臓の鼓動だけが聞こえていた。
他の音は「シーーーン」という大きな音で消されていた。
2,3分だったろうか、少し落ち着いて来て、
母親の方の椅子に寄りかかってじっとしていた。
パニックはその後中学くらいまで何度かあった。

誰だよ「ベンハー」観に行こうなんて言い出したのは。

まあ、そんなだから人の死にはあまりかかわらなかったんだと思う。
でもケネディーはあの初めての宇宙中継の日だったから、
嫌でもニュースを見てしまった。
そのニュースの画面をほんの少し覚えている。
日本がダラスで何が起きたのかを知ったのは少し後だったと思う。

そうそう、それで毎日有名人が亡くなったというのをきくと
驚きよりも寂しさを感じる。
ということを書いておきたかった。