しかし、一番現実的な問題はお前がまた一人で北海道で
暮らせるのか?ということだ。
今朝起きてまだ外が暗いうちに想像してみた。
今、北海道の家に一人で寝ている。
近くには誰もいない。
部屋はちょっと寒くて起きるのが辛い。
起きたとして今日誰かに会うことも無く、
何をしようかと考える。
キーボードとかギターとかで曲を作るか? ・・か?
カメラを持ってどこかに写真を撮りに行くか?
・・・それ以外考えられない。
食べに行くなんてどうでもいいし、
何か作るための買い物にスーパーにでも行くか?
そんなことのために一日を過ごすのか?
ソローさんは森の中で何をしていたんだろう?
ずっと何か書いていたわけではないだろう。
そんなに自然が好きだったのだろうか?
私だって自然は好きだけれど、自然は面と向かうと
怖い。
もう何度もそれには負けてきた。
だのにまたそれをやろうというのか?
また25歳の自分に戻れるのか?
確かにあの頃は平気だった。
ただ近くに友達がいないのが寂しかった。
それだけだ。
昨日「りんりんと」というドラマを見た。
主人公が母親を母親の故郷である北海道の苫小牧にある
老人ホームに連れて行くために二人でドライブする話だ。
主人公は母親をホームに置いて行くとに葛藤するが、
結局ホームに預けて車で帰路につく。
しかし途中で思いなおしてホームに戻り母親を
連れて帰ることをホームに告げる。
しかしホームの人はそれはできないという。
主人公に対して「それはあなたの感傷的思いにすぎない」
とかなんとか言われる。
「あなたはそのことを1年考えてまた来てください」と言われ
一人で帰る。
と言う話なのだけど、
その話はどうでもいのだけど、老人はいつか完全に壊れる前に
自分の身の処し方を考えなくていけないと思う。
だからまた北海道で暮らすということはそういうことなんだと思う。