次元とその世界について考えてみよう。
0次元はほっといて、1次元の世界は「太さの無い線」の世界だ。
線が曲がっているかどうかは別にして。
別の1次元の世界と交差した場合は、その交点は「点」になる。
大きさの無い点。
だから1次元の世界にいる「人」は突然目の前に点が現れる
ことになる。人が行き来したとするとその点から別の線の
人間が現れることになる。幽霊のように。
では1次元の世界が2次元の世界と交差した場合はどうだろう?
この場合平面上でのこととする。
そうするとその交点はある長さを持った線分になるはず。
1次元の人間は自分の世界のある長さの部分が
突然別のもの(2次元との交点にある2次元の世界)に
変わってしまうのを見るだろう。
2次元は平面だ。(面が曲がっているかどうかは別にして)
別の2次元の世界と交差した時、その交点は線になる。
太さの無い線。
だから交わった場合2次元の人間は突然目の前に線が現れる。
そして別の面の人間が入ってきた場合、その線から
平面人間が現れることになる。幽霊のように。
ではその2次元世界が3次元世界と交差した場合はどうだろう。
2次元世界(平面)のある広がりを持ったエリアが3次元のもの
に変わってしまうのを見るだろう。
例えば卵が平面世界と少しずつ交差した場合、卵の断面が見えるはず。
CTのように徐々に平面と交わるように動かした場合、
2次元世界の人は楕円形の卵の形を想像することができるだろうか?
たぶん普通の平面人間はスライスされたCT画像をつなげて
立体的な卵の形を思い描くことはできないだろう。
立体というものを思い描くことができないのだから。
しかし数学者はできるかもしれない。
3次元は空間だ。
だから他の3次元空間と交差する場合その交点は面になるはずだ。
2つのシャボン玉がくっついた時の様に。
今、この世界が他の3次元世界と交差した場合、
別の3次元世界からの人間はその面を通って現れるはずだ。
テレビの画面のように。貞子のように。
では3次元世界が4次元世界と交差した場合はどうだろう。
3次元世界の人間はある広がりを持った空間が(4次元世界の)
別の物に変わってしまうのを見るだろう。
例えば4次元世界に4次元形状をした卵があった場合、
それをやはり3次元CTでスライスして行った場合、
スライスされた立体形状を頭の中で4次元形状に思い描くことは
できるだろうか?
おそらく普通の3次元人間にはできないと思う。
だけど数学者はそれができるように思う。
それを見てみたい気がする。