に行ってきた。
近くの自動車学校。
受付時間の30分も前に着いてしまった。
とりあえず受付に行ってみるともうずいぶん大勢が来ていた。
さすが高齢者だ。
始まるまで暇だからコースの講習を見ていた。
車よりも単車の方が面白い。
自分もこんなことやってたなあ、と色々思い出した。
誰かがオートバイを倒してしまった。
焦ることないのに倒れると思い込んでしまったのだろう。
ズズズズと倒れた。
そっち側に倒れたなら前輪ブレーキをかけながら腰を入れれば
起き上がるだろう。と思った。
しかし今は違うようだ。
まず斜めのスタンドを手で起こす。
それからおもむろに車体を起こし始めるようだ。
なるほどそうすれば反対側に倒れてしまうことは無い。
そんな風に教わったかなあ?と思う。
たぶんそういう風には教わっていない。
そのうち講習が始まった。
しょっぱな「これから車に乗っていただきます」と言われた。
え?実車やるの? と思った。
実際に車に乗ることは無い、と誰かが言っていたから。
1番最初の人が運転して私はその後ろの席、助手席に教官
という仮免講習のような設定。
しかしそれほど細かなところは見ていないようだ。
最初の人は出発の時の後方確認とかバックミラーで済ませていた。
たぶん普段乗っていない人だったようだ。
なんかたどたどしい。
行き先は教官がその都度言うのだけど、
次の左折の交差点で「左に寄り過ぎだろう」と思っていたら
案の定縁石に乗り上げていた。
本当の講習ならそこでアウトだろうけど、一度バックして
やり直していた。
私の番になって運転席に乗って教官に挨拶した。
ああ、そうだと思い出した。
昔私が免許を取った自動車学校で、19歳の学生の私はいつも教官に
挨拶することは無かった。それをある日言われた。
「お前は面白くないやつだなあ~!挨拶くらいしろよ~!」
と言われた。
そうか!挨拶だ!とその時思った。
それでさっき先に乗った男の人だけれど、始める時も終わった時も
無言だった。他の検査の時に見ていたけれど誰も検査してくれる
人に挨拶していなかった。女性陣はちゃんとやっていた。
ジジーはダメだな、と思った。
世界一愛想のいい教習生の私は全部に挨拶した。
だからと言って何かいいことがあったわけではないけれど。
私がそっち側だったらちょっと挨拶してほしいと思う。
「お願いします」とか「ありがとうございました」とか、
¥8000も取られてそんなこと言えるか!という気もしないでもないが。
そんなわけでその日はジジイ達の人間観察を楽しんだ。