本屋へ行って本を眺めていたら
不意に声をかけられた
・・・ように思った
「僕を覚えてる?」
あ!そうだ、思い出したよ
僕は君を前の家に置いてきてしまったね。
それでまた君を今の僕の家につれてきた。
また君の話を読んでいたら
「少しずつ、ボクの心は、
言葉ではとうてい表現できない、幸せな感情で満たされていった。」
。。。よ
ヤン君がふいに現れたことで、僕は変なことに気が付いた。
まずカワカマス君は「名の日」の名目でいろいろ借りて行くけれど
カワカマス君には名前が無い。
名前が無いのに「名の日」を持ち出してきている。
たぶんカワカマス君の名の日は永遠に来ない。
まあ、それはそれでいいのだけど、
僕はこの話を読んでいて、どっちだろう?と考えたのだけれど
つまりヤン君かカワカマス君か
どうも僕はカワカマスなんじゃないかと思う。
カワカマスのやってることを僕もやってそうだ。
たぶんずっとそうしてきた。
ただ、不幸なことにヤン君のような心の温かい人 ? 猫?
に会わなかった。
僕もいつか誰かと一緒にサモワールでお茶をのみたい。