11/13/2019

オーディオ伝説あるいは神話

最近思うことはオーディオ、特にアナログオーディオが息を吹き返していること。
ここで言ってる「アナログオーディオ」というのは、
あのオーディオが全盛だった頃のあることないことの知識のこと。

アナログレコード盤がもてはやされている。
当然レコードプレーヤーやカートリッジ、トーンアームなども
復活している。
オークションではまるで昔の価格の通りに売られていたりする。
たぶん我々の世代の人達がこれをやっているのだと思う。
いや、そうであって欲しいのだけれど。
若い人があんなことを信じてほしくない。

一方、昔は30万円くらいしたEMTカートリッジの新品が
1万円くらいで大量にうられている。
それも純正のものだ。
これを見ても当時の神話が嘘だとわかる。

それに「ハイレゾ・オーディオ」とかいうのを流行らそうとしている
メーカーがある。言わずと知れたSONYだ。
だけど、CDの音だって本当は良し悪しなんてわからないのに、
それ以上の解像度を持たせて何のいみがあるんだろう?

書いたかもしれないけど、昔松下がオーディオ雑誌と共同で
オーディオファンの耳がどのくらいなものかを調べたことがあった。
確か100人くらいの希望者を募って、松下の最高のオーディオ機器
を使って、生バンドの演奏と録音とを聴き比べしたり、
最高級機と汎用機の音を聴き比べさせたことがあった。
その結果はなぜかオーディオ雑誌の記事にはならなかった。
その理由は明らかで、正しく判断できた人がいなかったからだ。

そんなもんだ。

よっぽどひどいオーディオ機で聴いてない限り、
そこそこの音で十分聴ける。
そういうことだ。

もしもSONYがハイレゾを主張するならその聞き比べを大々的にやって
その結果を公表したらいい。
たぶん誰もただしく言い当てることはできないだろう。