2/01/2019

北の国から 「初恋」

「北の国から」というドラマは私が北海道を離れ東京に移った年に始まった。
運命的というか嫌がらせというかそういう時に始まった。
たぶん9割くらいの物語は見ていると思う。

それであの音楽はどういう構成になっているんだろうか?と思い、DVDを買ってみようと思った。最初の頃のものは比較的安く売られている。でもどうせなら「初恋」だろうと思って調べたらやたらと高い。なんでこれだけ高いんだという感じだ。
それで中古の¥950というのを見つけてそれを買った。

あのドラマは見た後に変なやるせなさとか、なにかいらいらするものをいつも感じていた。今回あらためてみてわかったのはあのおやじだ。五郎だ。
あの全てがいやだ。
俳優のことではなく「役」がだ。
かなり不自然に感じる。
まあ、それは作者がそうしたのだからしょうがないのだろう。

一方、この世の不運をすべて引き受けた純君は同情の余地がある。
というか自分にも経験のあることがいくつもある。
この「初恋」編は若い頃の不運な運命をよく描いていると思う。

初恋のれいちゃんはこのシーンを最後にもう見ることができない。
もうずーーーと後になって会うことができるけれど、その時はもう遅い。
「遅れても遅すぎることはない」とかいう諺がどこかの国にあるようだけれど、
こういうふうに別れてしまうと、もう全てが遅すぎる。
全ては真っ白な吹雪の向こうだ。