10/25/2013

三鷹の記憶 (8) 夏が来れば・・・

記憶を呼び覚ますものは「匂い」だとどこかで書いたけれど、もうひとつ「音楽」があった。
ある歌を聴くとその歌を聴いたころの気分に戻ることがある。
子供時代では大阪から三鷹に戻った頃、小学校の6年の頃が一番思い出深い時代
だと思う。その頃はやっていた歌で「レモンのキッス」原題は"Like I do"かな?
この英語版の方を聞くと昨日書いた初恋の頃の気持ちを思い出す。自転車でその子
の家の近くを走りまわったりしていた。

同じ頃音楽の授業で習っていたうたもそうだ。
「おぼろ月夜」、こっちの方が強烈かもしれない。
いろいろな感情を思い出す。
学校へ行くまでの畑の匂い、校舎、図書室の匂い。

夏の林間学校の時に歌った「夏の思い出」。
これもかなり強烈に思い出す。
尾瀬ではなく箱根だった。
林間学校で泊まった宿の長い洗面台で歯を磨いた時の水と歯磨きの匂い、
隣の小学校の校庭でやった朝のラジオ体操。
その彼女はぴったりのスラックスをはいていてうまく運動できないようだった。
それを先生に注意されていたのを覚えている。

記憶に結びついている歌はなるべく歌わないようにしている。
なるべく聴かないようにしている。
そうした方が記憶が薄れないから。