娘と窓に並んで外の景色を見ていた。
遠くに山並みが見える。
薄茶色の岩山で木々は全く生えていない。
その真ん中あたりが噴火して煙を上げている。
それを眺めていると大きな噴火が起きた。
そしてその噴火は両側に広がって行った。
ずんずんという音と共に、手前にも広がってきた。
まるで絨毯爆撃のようにズンズンと近づいてきた。
私は娘を抱いて窓から離れて逃げようと思った。
窓から離れると部屋に母がいた。
母は泣きながら座っていた。
失禁していて部屋の床が水浸しだった。
私は「大丈夫だから、僕がやるから」と言って
タオルで床を拭き始めた。
しかしいくらやっても床の水は無くならない。
母はまだその中に座っている。
私は母を抱き上げて別の部屋に運んだ。
水浸しの部屋の水はさっきよりも増えていた。
目が覚めた。
さっきエアコンをつけっぱなしで寝てしまい、
何もかけずに寝ていたようだ。