12/23/2013

正常眼圧緑内障 (続き)

オヤジはまだ目が見えているからどうでもいいのだけど、
大事なことを書くのを忘れていた。

目の検査に通っていた市大病院での話しだ。
眼科の待合室はあまり広くなく長椅子が2本あるだけだったから、
座って待っていると他の患者さんの話が聞こえてくる。
そこに白内障の手術をした人がいて話をしているのが聞こえた。

その人は手術をしても見えるようになるかどうかわからなかったそうだ。
それでも手術をすることにしてそうだ。
手術が無事終わり包帯を外す時のことだ。
先生がゆっくりと包帯を外し、「目を開けてみてください」と言われたらしい。
その人は恐る恐る目を開けたそうだ。
でも何も見えなかった。
自分では目を開けているつもりだったので、先生に「開いてますか?」
と聞いたらしい。先生は「はい、開いてますよ」と言った。
その時、「ああ、だめだったか・・・」と心底失望したそうだ。
しかし、先生は、
「そのまま、まばたきしないでください」と言った。
そして先生はペンシルライトの光をその人の目にあてたそうだ。
その瞬間目の前の景色がまるで夢から覚めたように
明るい世界として見えたそうだ。

私はとなりでその話を聞いていて思わず涙を流してしまった。
目が見えるというのはすばらしいことだと思った。