12/08/2013

HP-67

もうずっと探しているのだけれど、どこかに行ってしまってみつからない。
初めて物語を書こうかと思っていた。NECのPC-8001が出た時のことを書こうと思っていた。
PC-8001が出てすぐに会社で買った。何をするでもなく何かに使えるだろうと思って会社で買ってもらったものだけれど、プロッターで図面を描いたことと、会社の会計ソフトをBASICで作った
のは覚えている。たぶんあの頃はそれで十分だったような気がする。

それ以前に社長からHPの電卓をお借りしていた。
HP-67だ。
これを探している。どこに入れたのか全く覚えていない。
本体が見つからないが、プログラミングカードは見つかった。


 
 
この電卓は本当にすごい。
計算のプログラムを組むことができ、それを磁気カードにSAVEできた。

計算はRPNなので知らない人は使えない。でも使い慣れるともうこれしか使いたくなくなる。
頭がRPNになってしまうと頭の方にもスタックができるようだ。

HP-67はずっと使っていて1995年頃だったろうかカードリーダーが壊れたので横河で修理して
もらった。バッテリーもいかれていたので修理代が7万円くらいだった。
今だったら絶対に払えない。
その後HPは新しい電卓を沢山出していて、私も新しいものを使うようになり、HP-67はどこかに
しまって、そのままだ。

「あれはどうした?」と突然思い出して探し始めたけれど、みつからない。
皮のケースに入って、ブランクカード20枚くらいと一緒にどこかにあるはずだ。

HPの電卓はこの他HP-97というBASICが走るコンピュータも持っていたのだが、これは売って
しまった。今でも後悔している。それは秋葉原の大型電気店の倉庫で見つけてその社長に
譲ってもらったものだった。要するにタダだった。GP-IBのインターフェイスユニット付だった。
あの時はとりあえずお金が必要だったから、かなり安く売ってしまった。失敗だった。

HPの電卓はRPNを知らない人に「1足す2、計算してみて」と言って渡すと面白い。
その人がどう考えているかを見ているのが面白い。

今パソコンのディスクトップにHP-67のエミュレータが置いてある。
ちょっと動作が遅いがよくできていると思う。
上の写真は実はエミュレータの画像。