一番最初に乗った車は日産チェリー1000だった。
1000ccだ。
まだ20歳だった。
それでどこまでも走った。
三鷹から北海道の端まで走った。
あの頃の1000ccは今の1000ccとは大違いで非力だった。
思い切りアクセルを踏んでも猛烈なダッシュは望めなかった。
それどころかクラッチが滑って空ぶかしということもあった。
でも、あいつは良く走った。
ひとりでも誰かを隣に乗せても
とにかく走った。
中古で買った時が4万5千キロ、
最終的にエンジンがだめになった時が17万キロだった、
それからもずっと小型車ばかりだった。
22年前に最後の自分の車だったのは
マツダのプロシード・マービーだ。
ああ、既にどこかに書いてあるけど。
長さが約5メートルだった。
あれが一番大きな車だった。
今乗ってるMINIクーパーはとてもいい車だ。
先日香港から義理の娘親子が来た。
チャイルドシートを付けて、大きなキャリーケースを積んで
ベビーカーを積むともう目いっぱいだ。
それで、そのうち大きな車はどうだろう?
と思って調べてみた。
VWのSUVが良さそうだった。
寸法を見るとそんなに大きくない。
それでマンションの管理人に聴いてみた。
すると「機械式のところには入れられない」
「平置きの場所もこの団地全体でももう無い」
とのことだった。
MINIを停めている機械式駐車場の高さ制限が1550mm
までだった。
miniはそれより10cm以上低いけれど、SUVは限度よりも
2cmだけ高かった。僅か2cmで許可できないらしい。
残念というか良かったというか、まだしばらくはMINIに
乗っていると思う。