記憶にある夢がまるで思い出のようによみがえることがある。
それは現実のことではないのだけれど、まるで懐かしい思い出の
ように感じる。
今最も懐かしいのは、ある町を歩きながら友達の家を探し回る夢だ。
町と狭い路地をはっきり覚えている。
歩きながら「確かこの先だ・・」と思い出しながら歩いている。
でも見つからない。
電話をしてみようと思うけれど、携帯電話の画面がギラギラして
何が表示されているかもわからない。
そんな夢だ。
昨日の夢はそれによく似ている。
断片的に覚えているのは、どこかの大きな駅か何かの施設のロビー
から外に出ようとしている。
歩いていくと白い階段がある。
階段はずっと下の道路まで下っている。
私はその右側を歩いて降りている。
すると中ほどで階段は左右に分かれていて、左側は緩い段差
右側はだんだん段差が高くなっている。
そこを降りてゆくとだんだん足が追い付かなくなって、
お尻でドンドンと降りて行き、最後はかなりの高さを飛び降りた。
地面に降りて何事もなかったかのように私は歩いてゆく。
また町の人混みの中を歩いている。
「前にここで誰か友達に会ったなあ・・」と思う。
「あの時、連絡先を教えてもらうんだった・・」と後悔する。
「いや、あれから、だってもう何十年も経っているんだぜ・・」
あの時にもっと親しくしていればよかったと思う。
夢の中でちらちらとその人のイメージが浮かぶ。
そんな夢だった。
夢ならもっと自由に会わせてくれればいいのに、と思う。