最初の日が一番辛かった。
後は39度と36度を行ったり来たり。
今日は発病多分4日目だけど一日平熱に戻ったらしい。
さっき4日ぶりにちゃんとした食事をした。
と言っても簡単な食事だが。
オニギリ1個、タマゴスープ、肉じゃがをレンゲに1杯、
あとほうじ茶。
今のところ無事だ。
ベッドでずっと寝ていたのでその辺にあるブルーレイやDVD
を見ていた。デッキに録画してあったのもいくつか見た。
「クライマーズ・ハイ」を見た。
最初にあの小説を読んだ時、電車の中で思わず涙を流して
しまったのを思い出した。
123便のことではなく途中に短く挿入された山登りのシーンだ。
映画でもやはりそのシーンが細切れで出てくる。
やっぱり涙が出た。
タルコフスキーの「僕の村は戦場だった」を見た。
この映画は「ベニスに死す」と同じだと思った。
最初に出てくる兵士(たぶん主人公)はあの少年に会った時から
少年を愛してしまう。
その思い(たぶん監督の)はそこそこに見え隠れしている。
少年の入浴シーン、薄明かりの少年の横顔、セーターに着替えた
少年の姿、少年が上司の兵士に抱き着くシーン、
それになにより「ベニスに死す」の少年と同じ12歳だ。
だけどこっちの少年の方がはるかに子供に見える。
途中の主人公の兵士は医療班の女性兵士を好きになる(かのように)
描かれているがあれはどう見てもおかしい。
そうであるならば兵士をあんなにひどい目に合わせたりしない。
あれではまるで兵士はストレイトだと弁解しているようだ。
たぶんそうしなくてはいけない理由があったのだろう。
「ベニスに死す」では主人公のおっさんが最後死んでしまうが、
「僕の村」では最後少年が死んでしまう。
これはかなりショッキングだ。
少年への愛を昇華させるためだったのだろう。