8/11/2019

刺青のサロメ

今朝の日曜美術館でギュスターブモローの特集をしていたので、好きでも嫌いでも
ないけれど、見ていた。
前から気になっていたのだけど「刺青のサロメ」と言われている作品だけれど、
これは何かがおかしい。
この刺青と言われているものは本当に本人が描いたものだろうか?
どうも本体(女性)と一致していない。
というか後から適当に置いて行ったように思える。
体の皮膚から離れてしまっているし、体の無い部分にも描かれている。
それじゃあ、これはベールとして描いたのか?というと首筋の部分は
明らかに皮膚に描いているつもりのようだ。頭からベールをかぶったら
こういうふうにはならないだろうし。
しかもこの首筋のところは首を立体として見ていない。
首の肌に描いたらこんな風に平面にはならないだろう。
この刺青だけでなく背景になっている部分にも白い線でやはり装飾
が入れられている。
これはまるでステンシルで上から描いたみたいだ。
全体になにんかこういう模様を入れたかったようだ。
しかし、なぜだろう?
どんな理由があったのだろう?