という番組を見ていた。
同じ時間に同じ放送局の地デジで「題名のない音楽会」をやっている。
いいのか?
と思う思うけれどこっちの方が内容があった。
チャイコフスキーの特集で面白かった。
「ロココの主題による変奏曲」をやっていた。
このタイトルは以前は確か「ロココ風主題による変奏曲」だったと思う。
そこはどうでもいいのだけど、この曲の初演の時に曲を献呈したチェリストの
フィッツェンハーゲンが大幅な編曲をして演奏し、それが後々の定番になってしまったらしい。
チャイコフスキーはそれについて良くは思っていなかったそうだ。
そうだろうな、と思う。
献呈はしたけれど変えていいよとは言っていないと思う。
これはある作家の小説が出版時に内容を変えられてしまったようなものだ。
たぶん、編曲したものの方が受けはいいのかもしれない。
チェリストだからチェロのことは良く知っているはずだから。
でもそれはそれで、変えるなら作者の意見は聞かないといけない。
私はチャイコフスキーのオリジナルのものは聞いたことないけれど、
一度聴かないといけないな。
もうひとついつも気になっていることがある。
「白鳥の湖」だ。
組曲になっている有名な小曲(情景)だけれど冒頭の有名なモチーフの後で第2の
モチーフみたいなメロディーに変わるけれど、その変わり目はもっと劇的にやってほしい。
と思っていた。
なぜかみなサッっと入ってしまう。
それでバレエそのものというか全曲の方を聴いてみると、
フィナーレのところ。
王子がオデッテを抱き上げて踊るところあたりで同じテーマが流れるけれど、
(いや、演出で違うかもしれないけど、王子が悪魔に勝つあたり)
その時の第二テーマの現れ方は実に劇的だ。
あれでないといけない。
「情景」と聞き比べてみるとバレエの方は弦楽と金管がメインで演奏している。
そっちの方がいい。
「情景」の方は弦楽と木管がメインだ。
それはそうと最後オデッテと王子は死んでしまうのか?
なんかそれはひどいように思う。
あの世で一緒になっても面白くない。
悪魔に勝ったんだからハッピーエンドでいいんじゃないの?
追記:
色々な白鳥の湖のバレエの最後のところを見比べてみた。
上に書いた「弦楽と金管」というのは違うかもしれない
バイオリン、ビオラ群とチェロ、コントラバス群かもしれない。
最期のところハッピーエンドで終わるものが多いような気がするけれど、
最期に悪魔が一人台の上に立っているまま終わるのがあった。
なんかちょっと・・・