6/23/2019

浦添・沖縄

想い出した。
もう一人「天文ガイド」で知り合った人がいた。
沖縄の浦添に住んでいた。
その人はとてもきれいな(特徴的な)字の持ち主で、手紙の紙面がまるで
細かな彫刻のような感じだった。
どうやって書いているのかをきいたら、一度パソコンで文面を書いて漢字を
変換して、それからロトリングペンで便箋に書いていたらしい。
2年くらい、あるいはもっと長く続いていたかもしれない。
それである時、会いに行くことにした。
沖縄の浦添に住んでいるということで街の中のホテルに泊まった。
ホテルから外に出るとすぐに海岸になっていて、そこまで砂地の道路を歩いて
しばらくすると海岸の岩場に出た。

岩場はずっと先まで歩けるようになっていた。
たぶん引き潮だったんだろう。
岩場の所々に穴があって海水が残っていた。
その中に小さな魚がたくさん泳いでいた。
特に青い輝くような色をした小魚がたくさん泳いでいて
ずっとそれを見ていた。

しばらくそこにいてそのペンフレンドが車で迎えにきてくれた。
その車で沖縄の北から南まで案内してくれた。
途中、どこだったろう、公園のような広々した場所に出て、
所々にヤシの木のような気がポツンポツンと立っていた。
そこに出た時に「あ、ここは前に来たことがある」とはっきりわかった。
実際には行ったことはないのだけど、たぶん夢で見た景色と似ていたから。
車はそういえばBMのオープンカーだった。

どこかで何か食べたように思うけれど、覚えていない。
その友達の家に行った。
崖の上に建っていて、海が見渡せた。
白い壁の洋風の家だった。
リビングには物が無く壁のところにレコードがたくさん置いてあった。
街からDJの人が時々借りに来るとか言っていた。

ずっと一日一緒にいたけれど何事も無く別れて帰ってきた。
何事も起きるわけはないのだけど、
ちょっとアメリカ人ポイ顔立ちの人だった。

それから1年くらいして、どうしたかは前に書いたように思う。
離婚してハワイのコンドミニアムに誰かと暮らして、
そのあと九十九里の海岸近くに家を借りて、サーファーの誰かと
一緒に暮らしているとか。
その家には一度行ったことがある。
普通の古い民家だった。

それから数年して旦那が警察に捕まって「これから刑務所に
差し入れに行く」という電話があったのが最後。
それからは全く消息不明。

残っているのはその頃話のネタになっていたクリシュナムルティーの
分厚い本が1冊。
たぶん3分の1も読んでいないと思う。