小さな子供の頃、遊園地(どこだったろう?井の頭公園か?)で乗らされて泣いたことがあった。
その時のことはトラウマになって良く覚えている。
何が怖かったかって「音」だ。
あのゴーという音が怖かった。
社会人になってもあの手には近づかなかった。友達に何て言われようと、近づかなかった。
社会人になって会社が秋葉原の水道橋よりに変わってから、後楽園に遊びに行った。
一人ではなかった。夕方近くなってあれに乗ってから帰ろうと言うことになったのだけれど、
その「あれ」というのがループコースター(今はもう無い)だった。
片側から直角に落ちてそのまま垂直のループを回って向こう側に上り、
また後ろ向きでループを回って帰ってくるだけのコースターだった。
ジェットコースターの類は、その子供の頃以来乗ったことがなかった。
しかし雰囲気でどうしても止めるわけにはいかなかった。
それで列に並んで自分がシートに固定された時初めて後悔した。
出発のブザーが鳴ってあっと言う間に垂直に落下して・・・
その後は覚えていない。
終わって降りてから手や足の震えをごまかすのが大変だった。
その時のことはただ単に怖いということだけでなく、何か妙に興奮する感情があった。
というかもう一度乗りたいと思った。
それから読売ランドやシーパラやみなと未来のジェットコースターに乗りまくった。
あれにはコツがあることがわかった。
「自分で操縦してるつもりになれば」少しも怖くないということがわかった。
それで富士急ハイランドのフジヤマに息子と乗った時のことだけれど、
あれには年齢制限があることがわかった。というかその看板にはじめて気がついた。
50歳までなのだ。
その時はすでにそれを超えていたけれど、気にせず並んだ。
ばれることはないだろうと思ったから。
コースターに乗って登って行く時が一番怖い。
しかも景色がやたらといい。
登りつめてすぐには落ちない。
ちょっと余裕があって、そのあと落ちるのだが、乗車してるとほぼ垂直に思える。
落ち始めた時に少し越を浮かすと、そのままの格好で落ちてゆく。
一人単品で落ちて行く感じがして気持ちがいい。
あと何度か落ちるが、怖いのは最後の方のロールが続くところだ。
なんとも不安な感じになる。
あれにもう一度乗りたいのだが、そろそろ年齢がばれるのではないだろうか。
と思い、ディズニーシーのレイジングスピリッツには良く乗るのだが、
あまり快感は得られない。
また前にも書いたけれどメニエルが出るのでグルグルはだめだ。
やはりフジヤマだな。