そのCDは「フェードラ」。なぜか今まで買っていなかったものだ。
最初にタンジェリン・ドリームを聞いたのはいつだろう?と思い出そうとしてるのだけれど、
思い出せない。たぶんStratosfearが最初だと思う。
なぜそれを買ったのだろう?
何かきっかけがあったはずだ。
でも思い出せない。
その頃はPink Floydをよく聞いていた。だから札幌に住み始めた頃だ。
ちょっと思い出してきた。
アルバムの日本題は「浪漫」だった。それと、このジャケットだ。
たぶんそれで買ったのだと思う。
第1曲目がStratosfearだ。 Stratospherではなく-fearだ。
あまりがっかりした記憶は無いので、きっと気に入ったのだろう。
かなり何度も聴いた覚えがある。
「浪漫」というタイトルは実に的を得ていた。
このジャケットを見ながらStratosfearを聴くと、”この”世界に入り込むことができた。
次に買ったのは忘れもしないEncoreライブの2枚組みだ。
このアルバムは本当にすばらしかった。
今でもベストじゃないだろうか、と思う。
全曲すばらしい出来だと思う。何度も聴いて飽きが来ない。
タンジェリン・ドリームのCDは沢山買った。いちいち挙げるのが面倒なくらい。
でも1枚だけダメなのがあった。
これだ。
タンジェリン・ドリームの手がけたただの映画音楽(恐怖の報酬リメイク版)なのだけれど、
聴き始めて1分くらいでヘッドフォンを投げ捨てた。
なにか言い知れない恐怖感でいっぱいになって、我慢できなかった。
たぶんバッドトリップのフラッシュバックだと思うのだけど、
このレコードはその後30年以上聴いていない。