6/29/2013

花畔

この地名が好きだ。
山田さんの辞書によるとパナウングルヤソッケと言ったらしい。
この最初のパナウングルの訛りだと。
赴任して最初に「これ読めるか?」と工場長から聞かれた。
それで真っ先に覚えた地名だ。
まあ、いいっか。

これも1979年頃の写真
手稲駅からまっすぐに石狩の方に向かったところだが、
Googleストリートビューで見ると一見あまり変わってないように
思えるが、上空からの写真を見ると住宅地で覆われていることに驚く。
この道路の右側は、この時はまだ畑と原野だった。
左側もほとんど原野と畑で海の方まで続いていた。

この写真がその1本海側の道を小樽方向に向かったところ。
道路の両側はハマナスや野いちごがそこらじゅうに生えていた。 

しばらくすると先の道路の札幌寄りの方に家が建ち始めた。
きれいに一列だけ家が建ったのが面白かったので
夜中に撮影に行った。 
向こうに手稲山がうっすらと写っている。
10秒くらい露光しただろうか。

原野だった頃は車にギターを積んで練習にし行った。
どんなに大きな音を出しても誰にも迷惑にならなったから。
ある夜、車の中で大声で歌っていたら、
窓をコンコンと叩く人影があった。
これには本当に驚いた。
警察官だった。
自殺でもしようとしているんじゃないかと思ったらしい。

そういえば、警察官にはよく声をかけられる。
東京から車が届いた日の夜中過ぎに時計台まで
時計台の音を録りに行った時も、声をかけられた。
どうも札幌市民と行動パターンが違ったらしい。