というのはあったのだろうか?
あの映画を見たのはもう50歳になっていた頃だ。
どこの映画館かは忘れた。
映画の内容はよく覚えている。
予告というかテレビで映像の美しさについて特別番組でやっていたことも覚えている。
それは映画公開の前だった。
なぜなら映画を見た時に「ああ、このシーンだ」と思い出したから。
そのシーンは千尋とハクが両側が花の壁になった小道を走るシーンだった。
もう一つ印象的だったのは水の上を走る電車のシーン。
確かイバラード画集にあったはず、と思い本を探したら、
そうだあれはずいぶん前に娘の友達に貸したままだ。帰ってこない。
そう千と千尋にもイバラードのシーンがいろいろあったように思う。
最後のシーンだけれど、記憶では
トンネルを抜けて、車に乗った千尋が後ろのシートに横になって
空を見ながら「何か」を手にしてみている。
その「何か」が髪留めだったのかもしれないが、確かでない。
花だったような気もする。
ただ後ろのシートに斜めに横になって空を見ているシーンは覚えている。
そのあとで母親が「引っ越しの人来ちゃってるじゃない!」と言ったか、
あるいは「引っ越しの人たち来てるんじゃないの?」とか言ったことも覚えている。
その後のシーンははっきり覚えていないが家の前のシーンがあったように思う。
そこで終わっているんじゃないだろうか。
その後は記憶にない。
だいたいあの映画はあんまり好きじゃないからテレビでは1回か2回しか見ていない。
そのテレビで見た時に「あれ、終わりカットされている」と思った記憶がある。
それがどこで終わっているのかその後見ていないのでわからない。
しかし、上に書いたシーンがあったことは結構確かだと思う。
追記:
今日、その時一緒に見に行った人に聞いてみた。
何も説明せずに「最後覚えてる?」と聞いてみた。
はっきりは覚えていなかったけれど、「引っ越しの人達・・」のところは
覚えていた。
やはり幻のエンディングはあったと思う。