時々YouTubeのライブ映像を見る。
世界各地の映像が見える。
こっちが昼間だとアメリカは夜だからあまり景色も見えない。
今ヴァージニアの駅のライブをみようと思って開いたらちょうど列車が入ってくるところだった。朝の9時50分くらい。こっちは夜中の12時ちょっと前。
列車から男が一人だけ降りてきた。
カメラは車両前部からその人が下りるところまでパンしているのだけど、
このカメラは人が操作しているのだろうか。
黒人の車掌がステップを持って降りてきて、客の荷物を降ろし、
客が下りるのを手伝っていた。
そのシーンをずっと映している。
列車はすぐに発車する。
降りた男は笑いながら迎えに来ている誰かに向かって歩く。
両目のふちの涙を拭いているようだ。
一度屋根で隠れるが子供を抱いて姿を現す。
列車は出てゆくが、黒人の車掌がトランシーバを持った手で
小さく子供にバイバイをしていた。
列車は去り、また車が行き交う風景に戻る。
ただそれだけのことなのだけれど、まるで映画の1シーンのようだった。
そういう遥か遠くのシーンを見ることができるというのは
やっぱりすごいことなんだろうな。
時計の脇に雪だるまがあった。