7/11/2017

ガソリン自動車

フランスがガソリン車の生産をやめるという話が出て、将来ガソリン車は
すっかり無くなるだろうということが現実味を帯びてきた。
大気汚染の元凶であるかもしれないし、そのうち石油も無くなるかもしれないし、
電気の方がいろいろ良いことがあるのだろう。
でも電気で動く自動車は何か面白くない。
あの音も無く動き出す感覚はだめだ。お尻がもぞもぞする。
電気自動車の自動車レースも面白くない。
テレビの音を消してF1を見てるような感覚だ。

始動する時のエンジンの武者震い。
排気ガスの匂い。
ハンドルに伝わるエンジンの振動。
エンジンブレーキの時の逆Gとエンジンの咆哮。
しばらくしたらその全てを知る人間はいなくなってしまうだろう。

遠い遠い未来に「魂の駆動体」のように、車人間の遺伝子を持った未来人が
ガソリンエンジン自動車を再現して、どこかの惑星の上を走るだろうか。

あるいは人類が絶滅した後で生き残っていた野生馬が蘇り
人間のいない大地の上をエンジン音を響かせて走ることがあるだろうか。
誰のSFだったか忘れたけれど
高斎さんだったろうか。
遠い遠い未来にもどこかでガソリン自動車が走っていてほしい。