なんだか知らないが、あの歌い方が嫌いだった。
ものすごく良い声だ。
あれの何が悪いというのか・・・
でも嫌いだった。
知床旅情、北海道のことを歌った歌でたぶん最も有名で最もヒットした歌だろう。
でもあれが嫌いだった。
わざとらしい歌詞がきらいだった。
一体何を歌っているのか解らなかった。
しかし最近、加藤登紀子も知床旅情も実はとても良い歌手であり良い歌だと
思うようになった。
それはこのビデオの歌を聞いたからなのだが、
この歌い方は素晴らしいと思う。
ちょっと感動さえする。
ただ、昔からおかしいと思っていたのが、
「白いカモメよ」のところだ。
私も何の気なしにそうだと思っていた。
でもよく詩をみてみると答えが書いてあった。
忘れちゃいやだよ 気まぐれカラスさん
私を泣かすな 白いかもめを
となっているから、詩の作りかたとしては
出て行くのは「黒いカラス」であり、
残されるのは「白いカモメ」であるので、
意味的にも「白いカモメを」が森重の意図するところなのだと思う。