ロジャーウィテッカーの「ラストフェアウェル」ともう一つよく覚えている曲があると書いたけれど、
もう一つは松任谷由実の「白日夢」だ。
これを聴くとキャラバンのシーンが目に浮かぶ。
白い夏服が風にはためいて
私はしばらく平原の鳥
長かった夢を
明日は後にして
サボテンと
ブラインドの部屋へ
その頃住んでいたアパートはブラインドではなかったけれど、朝は出かけるので
いつもカーテンを閉めていた。
カーテン越しの光の中でテレビを見ていた。
その感じを思い出す。
この歌はところどころの歌詞を覚えていたけれど、札幌を後にしてから
時々、あの歌はなんていう歌だったのだろう?と思っていた。
レコード屋に行った時に松任谷由実のレコードを見ていたけれど、歌詞を見ても
どうもそういう歌詞が見つからなかった。
そのままずっと時が過ぎて、すっかり忘れていた。
インターネットが普及してきて、ホームページやメールも自由に使えるようになって、
音楽関係の掲示板で尋ねたら、ファンの人がすぐに教えてくれた。
それで「白日夢」という歌だとわかった。
調べてみると「おはよう700」では1980年の3月31日から流れた、とあった。
それが本当とすると私は少し勘違いしていたようだ。
私が札幌を離れたのは1980年の3月だと思っていたけれど、そうだとすると
この歌を700で聴くことはなかったはずだ。
自分はいったいいつまで札幌にいたのだろう?と考えてしまった。
それで何かマイルストーンは無いだろうか?と考えたら、ジョンレノンがいた。
ジョンレノンのショッキングなニュースはバードマンションのあの部屋のテレビできいた。
ジョンレノンが亡くなったのは1980年の12月だった。
だから私は1981年の3月まで札幌にいたはずだ。
私は5年間札幌にいたと思っていたけれど、6年いたのだ。