初めてカワセミを見たのは小学校の4年生くらいの時だった。
井の頭公園の弁財天の脇の橋(というか渡り廊下みたいな)の欄干に止まっていた。
それは一瞬の事だった。
「あ、あれはカワセミだ」と思った時には飛び去ってしまった。
しかしあの青い色はずっと記憶に残っている。
それから、ずっと、ずっと時間が経って、
自然の中でみたのは40年ぶりくらいだった。
近所の早淵川の橋を渡っていたら、水辺の木に止まっていた。
「あ、カワセミだ」、と思った時には飛び去っていた。
それにあの青だ。
あの鮮やかな色彩は子供の頃に観た衝撃に近かった。
それっきり見ないので、公園を散歩した時に管理をしている人に聞いてみた。
そしたら早淵川よりも公園裏の池でよく見かけるということだった。
裏の池の方にはあまり行かないが、まだカワセミは飛び回っているということを聞いて
少し安心した。
またどこかで会うだろう。