だから始まりはとても印象に残っている。
今日、YAHOOの記事で倉本聡氏が富良野について語っていた。
確かにあのドラマは富良野を有名にしたと思う。
でもそのずっと前に富良野を世界に紹介した人がいた。
前田真三さんだ。
私は前田さんの写真を見て北海道に憧れたわけではない。
この有名な写真を見たのは北海道に行ってからだった。
札幌のアパートで、本屋で買って来た写真集を見ながら、
「へえ、北海道にはこんな場所があるんだ…」と思った。
でもなにか記憶にひっかかるものがあった。
前田という名前と北海道というつながりに何か覚えがあった。
それで思い出した。
私の学生時代の友人が「(友達の)前田さんのお父さんは北海道の写真を撮ってるんだって」
と言っていた。
その友達の名前が前田だった。
そういえば前田さんのお父さんとは電話で話したことがあったなあ、と思い出した。
その時は全く知らない人から電話が来たわけだからいぶかっていたのだろう。
ちょっと厳しい口調の怖そうな印象だった。
そうか、あの人だったんだ。と思った。
前田さんの写真集はいくつも買い込んだ。
まだ手元にある。
あの写真が1971年頃だから、その頃から富良野の景色を撮っていたのだろう。
あるいはもっと前かもしれない。
富良野を有名にしたのは前田真三さんだと思う。
私は北海道に住んでいた時、一度も富良野に行ったことがない。
近くまでは行ったけれど立ち寄っていない。
その後も一度も富良野には行ったことがない。
こんなに有名になってしまっては行くことができない。
前田さんの写真集を引っ張り出してきて眺めていよう。