10/07/2024

Aiについて

 きのうテレビを見ていて「おう!そうか!」と思ったことを
今朝になって「何を思っていたんだっけ?」と
思い出せなかった。
それが今急に思い出したので書いておこう。

1990年ごろに自動車部品メーカーからの依頼で、
自動運転のシステムの開発をやった。
やったと言っても私はほとんど関与せず、ソフトの人達が
やっていた。私は現地(工場)で打ち合わせしたり、ソフトとの
中継ぎをしていただけだ。

その頃の基本的方法は、
道路の白線を映像でとらえ道の方向を感知して、
どちらの方向に向かうかを車に指示する。
という方法だった。
その頃に使っていたコンピュータはNECのFC9001。
今から考えると非常に遅い。
非常にというか、もうとんでもなく遅い。
ハードウェア的に車にセンサーを付けた方がいいんじゃないかと
思うほどだった。
ソフトの人は時々道の白線が途切れたり、無かったりするので
それの処理が大変だった。

ということをやっていたけれど、結局コンピュータが遅すぎて
まともな結果は得られなかった。多分スーパーコンピュータみたいな
ものでやればよかったのだろうけれど、車に積めるということを
考えてパソコンレベルのコンピュータだったのだろう。

それが現在のコンピュータはその時代からするとかなり早い、
もうとんでもなく速い。
だから今だったら当時の手法でも何かできたかもしれない。

それが昨日テレビを見ていてわかったのは、
Ai(と言われているコンピュータ)はそんなことはしていない。
見える景色を言葉としてとらえている。
その言葉によってどう行動するかを考えている。

これは人間がやってることと同じだ。
たとえば、
交差点にいる、進行方向の信号は青、右の信号は赤、左の信号は赤
横断歩道手前に人が立っている。右横に車がいる。左に自転車がいる。
進行方向の道路に車はいない。
・・・とかなんとかを言葉として認識している。
これだとセンサーは必要無い。
ただそのほかに道路の形状や何かも認識する必要はある。

これはちょっと意外だった。というか頭が古かった。
これはたぶん究極的なオブジェクト指向だと思う。
コンピュータが早いといろいろなことができる。
昔さんざん苦労した画像検査も瞬時にできそうだ。

あとは量子コンピュータが入ってきたらどうなるか
興味があるところだ。