誰でも一度は天体望遠鏡を買おうと思うに違いない。
私もずいぶん前に買った。
TAKAHASHIの60mm屈折望遠鏡だった。赤道儀も付けて。
今それは前の家の天井裏に置きっぱなしだ。
わかってはいたけれど天体望遠鏡で星は大きく見えない。
肉眼では見えなかった小さな星が、小さな点になって見えてくるだけだ。
惑星と月以外は。
もう一つ星雲(銀河)がある。
星雲は望遠鏡では大きく見える。
大きく見えるが肉眼ではさらにボケて見えるだけだ。
カメラで長時間露光でもしないとはっきりは見えてこない。
いや、実は長時間露光でも完全にはっきり見えてくるわけじゃない。
地球の大気にじゃまされて。
補償光学だ。
レーザーを大気の中のある層に当てて大気の揺らぎを検出してその揺らぎ
の値を補償するための鏡を動かして揺らぎを相殺する。
こんなことを考えた人はすごい。
と思ったらもう1950年代に考えはあったらしい。
それが1990年代から実現化し始め、2006年に日本のスバル望遠鏡は
ハッブルの3倍の視力を持っていたらしい。
じゃあわざわざ宇宙に望遠鏡打ち上げなくてもいいじゃないか。
ということだろうね。
しかも数百分の一の予算でできる。
上の写真はスバルじゃない。
左の大きなのはケック望遠鏡だ。
ちょうどレーザーを出している。
この補償光学の装置はまだアマチュアレベルでは不可能みたいだ。
でもそのうち誰かが作るだろうな。
そうするとあちこちからレーザービームが空に放たれて
それはそれで問題になるだろうな。
星空の撮影が駄目になる。
何か取り決めをしないとね。
でもアマチュアの小さな望遠鏡で遠くの銀河のきれいな映像がみれたら
すばらしいことだと思う。