2/01/2014

歴史の傍観者

生きてきた中で世界の様々な大きな事件を、ただ目撃してきたわけだけれど、
それらは記憶の中でマイルストンのようにポツンポツンと目印になっている。
どんなことがあっただろう?と、思い出してみよう。

あまり細かいことを書いてもしょうがないので、思い出せる最初のものは
「スプートニク」だ。ほとんど何も覚えていないけれど新聞に大きく載ったのを
ほんの少し覚えている。

「キューバ危機」。何が起きていたのかほとんどわからなかったけれど、
これは小学校6年の時のことだ。学校は早く終わったような気もする。
家に帰って台所の母に、「ねえ、大丈夫だよねえ?」ときいた記憶がある。
母が何て答えたかは覚えていないが、横顔が不安そうだったのをはっきり覚えている。

「アポロ月着陸」。この時はテレビを見ていたと思う。
あれは何時頃だったんだろう? 画面が良くわからなかった。

「東京オリンピック」。これは中学校で見に行ったので覚えている。
走り高跳びの最後がなかなか終わらず、先生が時間を延長して帰るのを遅らせたが、
結局最後まで見ることが出来ずに帰った。でも、その時のことは良く覚えている。
聖火リレーも見たと思うけれど、覚えていない。

「三億円事件」。家からそれほど遠くないところで起きたにしては、
ほとんど覚えていない。
学校で友達話したことくらいだ。

「新潟地震」。
三鷹の中学にいた。授業中だったけれど、結構揺れた記憶がある。

「安田講堂」・・・前に書いた。

「日航123便」。この事故のあった日は実家に行っていた。
テレビで飛行機が墜落したというニュースが流れた時、私は、全く無意識に
「早く助けに行かなくちゃ。生きてる人がいるから・・」と言ったようだ。
それを父がきいていて、「いや、墜落だから生きている人はいないだろう」と言った。
その父の言葉で、気がついて、自分の言った言葉が不思議だった。
それで、その時のことははっきり覚えている。

「セナ」。この時は前日のニュースで事故を知ったが、死ぬことはないだろう。
と思っていた。
朝のニュースで知った。
この時は泣いた。テレビの前で泣いた。

「ジョンレノン」。札幌のアパートでニュースを聞いた。
え?と思ったが、ビートルズもジョンレノンもファンではなかったので、
それほどショックは受けなかった。
ただ、そのニュースを部屋のどこできいたのかをはっきり覚えている。

「神戸地震」。最初のニュースで「死者が6人出ているもようです」。と言っていたのを
覚えている。
あの時は不思議なくらい、神戸で何が起きているのかニュースが入ってこなかった。
徐々に全貌が見えてきて、驚いた。

「911」。 テレビに煙を上げているタワーのようなものが見えていた。
NHKだったと思う。キャスターは飛行機がビルにぶつかったようです。とか言っていた。
ひどい事故だなあ、と思った。
一体どうしたんだろう?と思っていたら、
次の瞬間にもう1本のタワーにも「何かが衝突したようです」と言っていて、
2つのタワーから煙が上がっていた。
その時の気持ちはすごく不思議な気持ちだった。
一体何がおきたんだろう?と思うのと、なぜもぷ1機もぶつかったんだろう?
と頭の中では考えていた。
それと同時にすごく不安というか不気味な気持ちがした。
ビルが崩壊して、何が起こっていたかがはっきりわかったのはだいぶ後のように思う。

「マイケル・ジャクソン」。これは最初嘘だと思った。
何かの冗談だと思った。
でも本当だとわかって、すごく淋しかった。
「なぜ?」という思いが強かった。

「東北地震」。どこかに書いてあるはず。