さっきNHKの映像の世紀を見ていた。
ノルマンディー上陸のことをやっていた。
シェーンを作ったジョージ・スティーヴンスがその時カラーフィルムで
撮影していたということを知った。
そこからパリ解放と終戦を撮っていた。
彼はパリが解放された直後にパリに入ったそうだ。
そこから歓喜に沸くパリ市民やドイツ軍捕虜、
ドイツに加担していたフランス人たちが市民によって
粛清された時もジョージはそこにいた。
そしてユダヤ人を迫害したナチと同様のことをパリ市民が
ドイツ人に対して行っているのを見た。
また彼自身ナチに対しては同様の怒りを持っていたという。
そのような経験をしたジョージがのちに映画「シェーン」を
作った。
それを知るともう一度あの映画を観たくなって
アマゾンで見始めた。
しかしまだ最初の方なのにどうしようもなく泣けてきた。
あの映画を観に行ったのは小学校の6年の時だった。
新宿ミラノ座だった。
大きなスクリーンの前の方で見た。
何がだめかと言うと音楽だ。
映画が始まってすぐにあのテーマが流れる。
しかも演奏は後にレコードになったものとは異なる
映画の上でだけ流れた演奏だ。
それを聴いていたら小学生の時に一人でスクリーンの前に
座っていた時を思い出した。
まるであの時が再現された。
それでたまらなく懐かしくなった。
シェーンの映画はもう何度観たかわからない。
でも今日見たのはまるで初めて見るかのような感じがした。
だから改めてシェーンを見ることはできなかった。
最初の5分くらいしか観れなかった。
またしばらくして、忘れた頃に観てみよう。