8/19/2025

計算尺のこと

 メルカリで¥1000以下で売っているので欲しくなった。
もちろん別に必要だからではない。
もう一度使ってみたいだけだ。
だいたい掛け算と割り算にしか使っていなかった。
実験室では計算尺か手回しの計算機しか許されていなかった。
謎だけど。
電卓のが便利なのに。
電卓は当時関数電卓が4万円くらいだった。
高いと言えば高い。
計算尺では加減計算をやったことがなかったと思う。
有効数字3桁で計算できるのだろうか?
という興味もある。

昨日YouTubeを見ていたらオリベッティーの27-2とかいう計算機を見つけた。
これは世界一複雑な機械と謳っているけれど、ほんとにそうかもしれない。
YouTubeでは動いてはいなかったけれど、複雑さは十分わかった。
たぶん手回し計算機の入力をキーボードにして、出力をプリンターにした
ようなものだろうと思う。
手回しの部分をモーターで回すようだ。
大きなタイプライタくらいの中に機械がびっしり詰まっている。
もう何かなんだかわからない。
だけど動かせばまだ動くような感じだった。
それが1967年だというのだけど、もうその頃は
電子式の計算機があったように思うのだけれど。
たぶんその2、3年後には電卓ができていると思う。
だからオリベッティーの寿命は非常に短かかったと思う。

それで計算尺だけど、
有効数字3桁の計算ならすごく早くできると思う。
というか数値をセットした時点で答えが時差ゼロで出ているのだから
ものすごく早い。
量子コンピュータ並みだ。
ただし手で操作する時間はかかる。
例えば7÷3だとカーソルを7に合わせて
真ん中の尺の3をそのカーソルに合わせる。
すると下のメモリの2.33あたりに1のメモリが来る。
確かそんな感じだったと思う。
対数計算もできた。主要な科学定数はすぐにセットできた。

あれはしかし、今となっては懐かしい以外に使い道が無いだろうな。