9/28/2022

猫、それから

 最悪の一日を無事過ごしたノエルは、次の日も病院に行った。
昨日よりは元気だった。
ちゃんと不満を表して鳴いていたし、先生も「ほう、鳴くようになったね」
と昨日よりも改善してると言っていた。
体重が100グラム増えていた。
たった100グラムだけど、考えてみると100ccだ。
牛乳瓶半分くらいの水分を取り込んだということだ。
昨日は全くの脱水症状だったから、これはたいしたものだ。
動きもかなり良くなっている。
もう一度点滴と改善のための薬を入れてもらい、帰ってきた。
途中駅前の広場で休憩。
ノエルはまだ小さいころこの広場で遊んだことを覚えていただろうか。

家に帰るとまたお風呂場脇の床に向かい、横になった。
どうもそこがいいみたいだ。
ずっとそこで横になっているけれど、前と違い時々頭をもたげている。
試しに柔らかいフォードを口のところに持って行くと少したべた。
良かった、もう4日くらい何も食べていなかったから。

それから次の日の朝も同じ場所で横になっている。
おかげで朝はすごく早起きになってしまった。
いつもなら10時くらいまで寝てるけど、
最近は6時前に目が覚めてノエルの様子を見る。

ノエルは横になっているけれど、時々顔を上げている。
寒いんじゃないだろうか?と思うけれど、
タオルをかけてやると抜け出してしまう。
大丈夫なのか?とは思うけれど、そのままにしている。

ノエルがそんな状態なのを知って、香港から帰ってくる人がいるらしい。
なんでも安いチケットが入ったからだとか。
今日帰ってきて、ノエルの様子をしばらく見てから
また香港に戻るらしい。
忙しそうだ。

9/26/2022

猫とかいう生き物

 今朝猫のノエルの姿が見えないことにきがついた。
家じゅうのいつもいるところを探したけれどいない!
トイレにもいない。

9:30
今まで一度もいたことがないお風呂場を見て驚いた。
風呂場のドアの陰のタイルのところに横になって動かない。
これには焦った。
電気を点けてなでると息はしていた。
でも鳴き声がとても弱く、やばいのを直観した。
それで病院に電話をした。
すると本日休業だと。
10:00
しかたなく少し遠くの病院を予約した。
先日猫のカゴは小さくなってしまって捨ててしまった。
それで旅行鞄はどうだろう?と探したけれど、ちょうどいいのが無い。
「段ボールに入れて連れて行けばぁ?」という声が遠くから聞こえるけど
それだと万が一の時に可哀そう。
しかたなくペットショップまでカゴを買いに行った。
帰って来てバスタオルをひいて猫を入れてもう予約時間ギリギリ。
11:10
急いで病院に向かうけれど、暑い!。
もうずっと急ぎっぱなしで汗もすごい。
病院に行く途中でジュースを買って水分補給。
こっちが倒れそう。
日陰でカゴの中の猫と話しながらしばらく休んでから病院に向かった。
11:40
10分遅刻で病院に到着。
幸い前の病人(犬)がまだ終わっていなかった。
やっと番が来て診察室へ。
いつもは凶暴な奴が今日ばかりはひどく大人しい。
それだけでも重症とわかる。
血液検査で肝臓が悪いことが分かる。
それと何度も吐いたせいで食道が胃液でやられていて、
水が飲めないらしい。
かなり脱水症状だった。
点滴と注射をしてもらい、帰ってきた。
今日は水も食事もだめということでカゴに入れたままだ。
ときどき話しかけて様子を見ている。
朝よりはだいぶ良さそうだ。
結局私の人間ドックくらいのお金がかかってしまった。
でもすこし元気になってくれた。
もう高齢だからね。
どっちが先かということだね。

9/24/2022

真空管

 前に真空管をコレクションしているということは書いたと思う。
先日から従弟から電話で真空管アンプについての意見を聞かれている。
私は真空管についてはあまり知らない。
知らないのだけど「知らない」では済まないので勉強している。
おかげで真空管回路のことはほとんど理解した。

問題は数百ボルトの電源電圧の回路を実際にはいじったことがないことだ。
比較的最近の電子回路しか扱っていなかったから最大100Vしか知らない。
ああ、電子シャッターで300Vというのはやったことがあったけれど、
それだけだ。

だから回路上でどういう動作をするのか実感できない。
あくまで原理的にこう動くだろうということしかわからない。
そんなのはエンジニアでもなんでもない。

従弟の問題は
ここにプラスが来てしまっていることなので、電源回路であることは明らか。
だからまず電源を調べるように言ったのだけど。
さっきの電話ではやはり電源回路、たぶんブリッジが壊れているらしい。
それはいいのだけど、ほかの部分は大丈夫なのだろうか?
なにせ数十年前(1975年)のアンプだ。
私も古いアンプは持っているけれど20年前のだ。
1975年のアンプがそのまま動くのだろうか?
そっちの方が疑問だ。
抵抗はいいとして電解コンデンサーは取り替えないとだめだろうな。
トランスも中でショートしている可能性はあるかも。
そんなものの修理を始めたらパンドラの箱を開けたようなものだと思う。

9/23/2022

ホーキングのパラドックス

 ・・・というNHKのテレビを見ていた。
どういうことだろう?と考えてしまう。
少なくともNHKはその疑問には応えていない。
その根本的な原因は「情報」という言葉だ。
『ブラックホールが消滅する時「情報」も消滅する』
このことをはっきり説明していない。
この情報というのは一般的にはcharacteristicsではないだろうか?
いや、本質的には「情報」なのだけれど、一般的には通じない。
物質の特性、個性、特徴、特色みたいなものを言っているのだと思う。
ブラックホールに入った「もの」はその事象の地平線付近で
(正)粒子と反粒子に分離し、反粒子はブラックホールに取り込まれ
正粒子はエネルギーとしてブラックホールから放出される(ホーキング放射)。
放出されたエネルギーとしての物質は消滅してしまうわけだけれど、
じゃあ取り込まれた反粒子の方はどうなるの?
という問題だと思う。
ホーキングは「消滅する」と言った。
この「言った」というのは断定あるいは証明したわけではなく、
提言したと言った方がいいと思う。
「仮にそうだったらどうなるの?」という問題提起だった。
その提起に対して何人かの物理学者が「いや、違う!」と
言い出したのがNHKの番組の内容だった。
最終的にホーキングはその提言が間違いだったと言ったらしい。
らしいが、消滅することを主張している物理学者もいるし、
全く別のモデルを言っている学者もいる。
だから、まだまだ謎は続く。

9/19/2022

友人の死


 昨日友人から電話が来た。
ちょうど昔やっていた曲(Wasted on the way)を録音していた。
電話はその歌を昔一緒にやっていた友人からだった。
「ちょっと言っておくけど・・・」
「松尾が死んだ」
『ええ~のびちゃったの?』私はいつもの調子で言った。
「いや、ほんとに死んだんだ・・」
『うっそ~!今俺あの歌練習してたんだぜ!』私はレコーダの音を鳴らした。
「いやいや、ほんとなんだ、昨日だ・・・」
「昨日・・・(声にならない)・・・」
『いやいや、信じられないよ』
『(声にならない)』

松尾とは一緒にバンドを作ったけれど、どういういきさつだったのか、
覚えていない。その前に他のメンバーと松尾と一緒のバンドをやっていた。
一緒にやり始めたのはその頃からだろうな。
バンドではいろいろな歌をやった。
CS&Nなんかは松尾がいなかったら僕は一生やることは無かったと思う。
ボーカルは松尾任せだったから。
僕はチャラチャラとギターを弾いていれば良かった。
アイムユアーズが最後うまくいかなくなったのは、僕のせいだ。
このいい加減な性格のせいだ。

松尾と一緒に演奏したのは2年ほど前の蕨市民会館でやったのが最後だ。
あれからコロナが流行り出してお互い出ていくこともなくなってしまった。
それっきりだ。
その2年前に松尾に「松尾の歌を録音してCDにしよう!時間がある時言って」
と言って別れたのだけど、録音することも無かった。
それがとても残念だ。
もう一度何か一緒にやりたかった。

松尾は学生の頃、交通事故を起こしたことがあった。
あれはどこかのコンサートで演奏した後だった。
車は松尾が運転していて、確か松尾と我々4人が乗っていた。
九段下の交差点を坂下の方から右折する時だった。
信号は黄色から赤になっていたと思う。
松尾が右折を始めた。
すると坂上(靖国)の方から直進車が猛スピードで下ってきた。
そのままこちらの車にほぼ正面衝突だった。
私は後ろの席にいて、前の座席に思い切り頭をぶつけた。
しかし怪我は無かった。
助手席にいた人は怪我をした。
松尾が何か叫んでいる声が聞こえていた。
はっきり見えなかったけれど、相手の車のフロントガラスは割れて
誰か(女性だったか?)の頭が見えた。
それから私はそのまま車の中にいた。
救急車が来て私たちは病院に行った。
その後のことを”全く”覚えていない。
松尾はどうしたんだろう?
ずっと後になって松尾に聞いたことがある。
そしたら「大丈夫だった」としか言わなかった。
私は松尾になにかしてやっただろうか?
何かしてあげなければいけなかったんじゃないだろうか?
とずっと考えていた。

それからずっと後になって、お互いいい年になってから、
松尾から電話をくれた。
それでまた一緒にやろうということになってしばらく一緒に
バンドをやっていた。
彼は私の仕事についても心配してくれた。
それで彼の関係の会社に紹介してくれたことがあった。
それは仕事にはならなかったけれど、私の知らない放送関係の
仕事場は訪ねてみて面白かった。
それからも喫茶店で会って何度か話をした。
かれも仕事がいろいろ変わっていた。
しかし私は彼になにかやってあげられただろうか?

思えば私は松尾のやりかたに文句ばかり言っていた。
だけど彼はそれについて直接反論したことがあっただろうか?
それよりも私が間違えたり、うまく演奏できなかった時
彼は文句を言っただろうか?
ずっと思い出していたけど、たぶん無い。
彼は私が何度失敗しても文句を言わなかった。
そうだったんだ。
今になってそれがわかった。
でも私は彼のことを理解していただろうか?
私は彼になにもしてあげなかった。
今になってそう思う。

9/17/2022

The Last Farewell

 前にも別なとこで書いたように思うけど、 けど

ロジャー・ウィテッカーの「ラスト・フェアウェル」だけれど、
ずっと前から、たぶんこの歌を初めて聞いた時から、歌いたいと
思っていた。
何度かトライしたけれどうまく歌えなかった。
それからもうずっとずっと時間が経ってしまったけれど、
昨日歌おうと思い、歌ってみた。

それはいいのだけれど、この歌は南アフリカからイギリスに戻る時の歌
だとずっと思っていた。それから最近それはケニアだということを
書いている人がいて、「ああ、ケニアなのか」と思った。
それで昨日YouTubeに揚げる前に一応もう一度調べてみた。
すると作曲はロジャー・ウィテッカーだけど、歌詞は別の人だった。
これはラジオ番組で歌の歌詞を募集した中の歌詞だった。その歌詞に
ロジャーが旋律を作ったものだそうだ。
その人はRon A. Websterという人で銀細工職人としかわからない。

私がアフリカからイギリスに戻る時の歌と思っていたのは、
かつてのテレビ番組「おはよう720」の中でこの歌が使われていたから
だと思う。あの番組はアフリカとか良く行っていたから。
そのイメージで勝ってにそう思い込んでいたからだと思う。

9/14/2022

ジャック・クレイトン「回転」Jack Clayton The Innocents

今日ジャン・リュック・ゴダールが亡くなったというニュースがあった。
私はゴダールについて名前以外は何も知らない。
記憶を探っても何一つ出てこない。
しかしゴダールという名前を聴くと浮かぶ映画のシーンがある。
白黒映画で池の向こうに女性の幽霊が立っているシーンだ。
それがどうしてゴダールと結びついたのかわからない。

わからないので検索してみた「映画 白黒 幽霊」で画像検索したら
不思議なことにそのシーンの画像が出てきた。

記憶では雨が降っていたように思っていた。
<『回転』(かいてん、原題:The Innocents)は、ジャック・クレイトン監督、デボラ・カー主演による1961年のイギリスのホラー映画。>
だそうだ。
これが1961年の映画なのでテレビで見たとすると中学が高校生くらいの時だと思う。
その一瞬しか見ていないのに、それから何十年も記憶していた。
この映画、もう一度見てみたい気がする。
そのうちどこかで見よう。

しかしどうしてこれがゴダールと結び付いたのかを考えていた。
するとこの映画の後に観た映画がゴダールの映画だったと少し
記憶にある。淀川さんが出てきて何か言っていた。
たぶん同じ日に見た。
ゴダールの方の映画が何だったのか全く覚えていない。

ま、とにかくこの幽霊がわかったのでちょっとすっきりした。

9/08/2022

The days of Pearly Spencer パーリースペンサーの日々(2)

 訳してみよう・・・どうやら詩は複数行にまたがっている。
1行ずつ訳すと意味が通じない。

The Days of Pearly Spencer

安アパート、汚い通り
裸足で歩いて疲れていた
震える太陽に見守られたその通りは長くとても完全だ
小さな幼顔に年老いた瞳
壁や割れ目を通り抜け、跡も残さず、
昼間の明るさを避けている影のレース(競走)を眺めながら

パーリースペンサーの日々
ああ
レースはほとんど終わっている

曇りガラスに鼻を強く押し付けて
膨れた塊のように見つめている
草の生えないコンクリートの野の上で
めくらの様につまづいている
鉄の木々が空を覆い、しかし、しおれながらも立ち、
草がどこへ行ったのかも知らないし気にもしない目を通して
見つめている

パーリースペンサーの日々
ああ
レースはほとんど終わっている

パーリー おまえの乳白色の肌はどこに行った
その顎の安いジンに浸っている無精ひげはなんだ
おまえは演じて負けたんだ、勝ったわけじゃない
おまえは決して倒れない家を演じていた
ほら、打ち負かされうなずいた頭を見てみろよ
お前はネズミしか走れない道を遠くまで歩き過ぎたんだ

パーリースペンサーの日々
ああ
レースはほとんど終わっている

9/04/2022

The Days Of Pearly Spencer (David Williams)

突然思い出したフレーズ。
ヴォイスイフェクターを通したラジオからの音のような声。
あれはいったいどういう歌だったんだ?
と思って探してみた。
「そうかこういう歌だったんだ!」とはいかない。
私、はっきり言って理解できません。
こういうすごい詩の歌だったんだ。
知らなかった。
これはサウンド・オブ・サイレンスに匹敵するんじゃないだろうか。
よくわからないけど格好いい。



A tenement, a dirty street
Walked and worn by shoeless feet
Inside it's long and so complete
Watched by a shivering sun

Old eyes in a small child's face
Watching as the shadows race
Through walls and cracks and leave no trace
And daylight's brightness shuns

The days of Pearly Spencer
Ahh Ahh
The race is almost run

Nose pressed hard on frosted glass
Gazing as the swollen mass
On concrete fields where grows no grass
He stumbles blindly on

Iron trees smother the air
But withering they stand and stare
Through eyes that neither know nor care
Where the grass has gone

The days of Pearly Spencer
Ahh Ahh
The race is almost run

Pearly where's your milk white skin
What's that stubble on your chin
It's buried in the rot-gut gin
You played and lost not won

You played a house that can't be beat
Now look your head's bowed in defeat
You walked too far along the street
Where only rats can run

The days of Pearly Spencer
Ahh Ahh
The race is almost run
The days of Pearly Spencer
Ahh Ahh
The race is almost run
The race is almost run