6/21/2022

バイクに乗った

実際問題、年齢的にも体力的にも中型バイクに乗るのはもう最後だと思っていた。
それで千歳でバイクを借りて近場を走ってみた。
バイクはロイヤル・エンフィールド350のメテオ。
予約では黒に近い色だったのだけど、当日それが修理中とかで
このブルーのやつになった。
実はこの色がいいなと思っていたから奇跡的にこれに乗れた。


 単気筒350ccだけれど、重さが200キロ近い。乗ってみた瞬間に重いなと思った。
走り始めると単気筒の音と振動がなんとも気持ち良い。
あらかじめGoogle Mapでどこを走るかを決めていたのでそのルートを走った。
バイクショップが南千歳の駅前だった。36号線とは線路の反対側。
だから国道に出会うことなく田舎道ばかりを走ることができる。
南千歳の駅から少し南に下ると牧場地帯だ。
馬の。
広々した草原と延々と続く並木道。
前回確か沙流川(日高の方向)の近くの牧場地帯に行った時に
道東まで行かなくても広々した景色はある、と書いたけれど、
今回そこまで行かなくても広々したところはある、とわかった。
実に千歳空港から20分もかからないところだ。

生憎の雨っぽい天候だったけれど、パラパラする程度で
時々太陽も青空も見えた。
景色はとてもきれいだった。

途中、踏切の前でバイクを停めた時、左足の下が砂地だったため
足を滑らせてしまった。
そのままバイクは傾いて横になってしまった。
すぐに起こそうとしたのだけどびくともしない。
本当に「これは無理だ!」と思った。
幸い車が来ないところだったので邪魔にはならなかったけれど、
どうしよう?と思った。
暫く、5分くらいバイクを前にして水を飲みながら考えた。
バイクを起こすのはたぶん数十年ぶりだ。
教習所で習った方法を思い出そうとした。
なんとかハンドルの向きと右手の持つ位置を決めて、
起した。
起せるとは思わなかったけれど、起こした。
しかしもう二度とできないと思った。
汗だくになった。

そんなこともあったけれど、6時間くらい走って
事故も起さずに済んだ。
達成感は無かった。
「もうこれが最後だな」と思った。
もし乗ることがあっても小型のスクーターだろうな。